「水もペプシも食べ物もない。みんな食料や、飲み物を探して必死だ」
カタールの有名なインフルエンサーも「水もペプシも食べ物もない。みんな食料や、飲み物を探して必死だ」と書いている。どうしようもなくトイレの水を飲もうとした人もいたが、まずトイレの案内板がないし、数も少ない。
女性トイレは30分待ちとなった箇所も少なくなかったそうだ。そんな状態だったため、前半が終わる前に数百人の観客がスタジアムを後にしたという。病院に運ばれた人も出たようだ。試合終了後は大勢が一挙に外に出たため、地下鉄の駅まで2時間半かかり、「もう二度とこのスタジアムには来ない」と怒る人もいた。
問題はアクセスや暑さや水の問題だけではない。バリアフリーはまるでなっておらず、車いすの人は階段を上り下りする必要があり、その介助を待つのにまた炎天下で待たねばならなかった。
女性トイレは30分待ちとなった箇所も少なくなかったそうだ。そんな状態だったため、前半が終わる前に数百人の観客がスタジアムを後にしたという。病院に運ばれた人も出たようだ。試合終了後は大勢が一挙に外に出たため、地下鉄の駅まで2時間半かかり、「もう二度とこのスタジアムには来ない」と怒る人もいた。
問題はアクセスや暑さや水の問題だけではない。バリアフリーはまるでなっておらず、車いすの人は階段を上り下りする必要があり、その介助を待つのにまた炎天下で待たねばならなかった。
また、試合前にはエジプトの超有名なシンガーなどが歌を歌ったが、その音響もひどかった。始めは何の音もしなかったと思ったら、突如爆音で耳障りな割れた音がスタジアムに鳴り響いたのだ。
君主のほぼ独裁国であるカタールの地元紙は通常、国のやることを批判したりはしない。しかし今回はあまりにもお粗末だったからか、英字新聞「ドーハ・ニュース」は見出しに「弱い空調、長時間の徒歩、音響は失敗。カタールはテストに合格したのか?」と載せ、そのお粗末なオーガナイズについて伝えている。
このスタジアムでは決勝を含め10試合が行われる。今回の問題を経て、大会までには何らかの手が打たれるだろうが(そう信じたい)、テストさえもしていない他のスタジアムについては、正直本番で一体何が起こるかわからない。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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君主のほぼ独裁国であるカタールの地元紙は通常、国のやることを批判したりはしない。しかし今回はあまりにもお粗末だったからか、英字新聞「ドーハ・ニュース」は見出しに「弱い空調、長時間の徒歩、音響は失敗。カタールはテストに合格したのか?」と載せ、そのお粗末なオーガナイズについて伝えている。
このスタジアムでは決勝を含め10試合が行われる。今回の問題を経て、大会までには何らかの手が打たれるだろうが(そう信じたい)、テストさえもしていない他のスタジアムについては、正直本番で一体何が起こるかわからない。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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