そんな韓国サッカーメディアの中で、森保ジャパンの可能性に言及したのが専門誌『FourFourTwo KOREA』のネット版だ。

「日本は安定した試合運びだった」と各メディアと同じように日本の長所を紹介しながら、「W杯も期待できるだろう。日本はカタールW杯でグルーブリーグ脱落候補とされていた。出場32か国のうち最弱ではないが、同じ組にドイツとスペインがいるからだ。しかし、今日ほどの競技力を見せれば、ダークホースとして異変を起こす可能性も十分だろう」と報道。そして、この記事にはこんなタイトルがつけられていた。

「日本が脱落候補だって？ ドイツとスペインは緊張しなければならない」
 

　文字通り森保ジャパンは韓国でも評価上々というわけだが、その調子の良さを羨むような記事も散見されていた事実も付け加えておこう。「“韓国と違う”日本、シュート１本のアメリカに２－０の完勝」と題したネット系スポーツメディア『SPORTAL KOREA』の記事もそのひとつだ。

「日本は韓国と違って、今回の国際Aマッチを欧州で行なっている。それでも試合は日本が主導した。アメリカはなかなか攻撃に乗り出せなかった。日本はしっかりした守備でアメリカの攻撃を遮断し続けた。日本はアメリカを完全に抑えたまま、余裕を持ってプレーをした。交代カードも多様に活用し、戦術実験も同時に行なった」と、韓国とは対照的な日本の取り組みを評価していた。

　日本が中立地のドイツ・デュッセルドルフでアメリカに勝利した日、韓国はホームでコスタリカ代表と対戦。カタールW杯に向けた最後の強化期間を地元で行なうことになったことについて、「生ぬるい」との指摘や懸念の声があるなか、コスタリカ戦は課題山積の２－２のドローで終わった。

　いずれにしても森保ジャパンの好調ぶりは、韓国でも眩しく見えているのは間違いなさそうだ。

構成●ピッチコミュニケーションズ

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