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30歳で早すぎる引退…ウィルシャーという素晴らしい逸材の記憶をここに【英国人記者コラム】

カテゴリ:ワールド

スティーブ・マッケンジー

2022年09月30日

まるで選手名鑑を隅から隅まで読み込んだ少年のように

今シーズンから愛する古巣アーセナルのU-18チームの監督として率いるウィルシャー。セカンドキャリアにも注目だ。 (C)Getty Images

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 少年のような純粋さでフットボールを愛していたと思う。ナイトクラブやホテルのプールサイドでの喫煙をパパラッチに撮られ、悪童のイメージを付けられたりもしたが、フットボールに真摯に向き合う良きチームメイトであり、真面目な生徒だった。
 
 アーセナルがプレシーズンツアーで日本を訪れた13年の夏を思い出す。スポンサーのイベントで中高生を指導したときの心から楽しそうな姿を、いまでもはっきりと覚えている。その後のインタビューでは、知識の豊富さに驚かされた。まるで選手名鑑を隅から隅まで読み込んだ少年のように、他のチームや選手のことをよく知っていた。
 
 インタビューで夢を聞いた。「アーセナルでプレミアリーグ優勝、イングランド代表でワールドカップ制覇」がその答だった。「難しいだろうけど」とも添えたその言葉通り、どちらも叶えられずにユニホームを脱いだのが心残りだろう。
 
 ただ、これで終わりではない。その夢には、別の形で挑むことになった。引退発表からほどなくして、愛する古巣アーセナルのU-18チームの監督就任が決まった。これからは指導者として、選手として叶えられなかった夢を追うのだ。
 
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
 
Steve MACKENZIE
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターだ。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で手掛け出版した。
 
※『ワールドサッカーダイジェスト』2022年8月4日号より転載
 
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