吉田のライン設定の位置が低すぎる
左センターバックとしてゲームを組み立てていた冨安のパフォーマンスにもビックリさせられた。
ディフェンスラインからのビルドアップでは、冨安の確実なパスの選択、パスの質は見事だった。それによってチームの攻撃の選択肢がこんなに広がるんだと、驚いた。ワールドカップへ向けて、冨安が怪我から戻ってきてくれたのは日本代表にとっても大きい。改めて能力の高さを感じたね。
一方で、最終ラインのポジショニングを仕切っているように見えた右センターバックの吉田は、ディフェンスラインの設定の位置が低すぎると感じた。冨安がライン設定の権限を持っていたら、もっと高くできたはずだよ。
ディフェンスラインからのビルドアップでは、冨安の確実なパスの選択、パスの質は見事だった。それによってチームの攻撃の選択肢がこんなに広がるんだと、驚いた。ワールドカップへ向けて、冨安が怪我から戻ってきてくれたのは日本代表にとっても大きい。改めて能力の高さを感じたね。
一方で、最終ラインのポジショニングを仕切っているように見えた右センターバックの吉田は、ディフェンスラインの設定の位置が低すぎると感じた。冨安がライン設定の権限を持っていたら、もっと高くできたはずだよ。
ラインを高くして、もし背後に抜け出されそうになったとしても、スピードのある冨安ならカバーに追いつけるはず。もちろん、海外での豊富な経験があって、これまで代表を牽引してきた吉田をリスペクトしている。ただ、ほかの若い選手同士のセンターバックの組み合わせも今後は試してほしいと、改めて感じた。
そのうえで、これからは冨安がディフェンスラインのリーダーシップをとるという選択も、日本の未来にとっては良いことなんじゃないかな。
ワールドカップに向けて今一番必要なのは、選手同士の共通理解だと思う。先制した状況ではどう立ち回るか、0-0の時に後半はどう点を取りに行くのか、先制された時、逆転するためにどういった戦い方をするのか。
攻撃陣も守備陣も状況に応じて、ピッチに出ているメンバーの個性を尊重し合いながら、11人の良さをお互いに引き出していく、共通認識が大切になってくる。そこを今後、どう強化していくかが重要だよ。
今回のアメリカ戦と、27日のエクアドル戦、ワールドカップ前最後の強化試合となる11月17日のカナダ戦で、それを極限まで高めて本番を迎えてほしい。森保監督なら必ずできると信じて、日本代表を応援していきたいね。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、64歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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そのうえで、これからは冨安がディフェンスラインのリーダーシップをとるという選択も、日本の未来にとっては良いことなんじゃないかな。
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今回のアメリカ戦と、27日のエクアドル戦、ワールドカップ前最後の強化試合となる11月17日のカナダ戦で、それを極限まで高めて本番を迎えてほしい。森保監督なら必ずできると信じて、日本代表を応援していきたいね。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、64歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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