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「死ぬほどプレーしたかった。だけど…」6月に無念の代表離脱をしたAZ菅原由勢、膝の手術から鮮烈な復帰!「人生で一番難しい時期だった」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2022年09月03日

「80%、90%のパフォーマンスでピッチに立つべきなのか」

昨シーズンに続いてフル稼働が期待されている菅原。(C)Getty Images

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 プレーオフを勝ち抜いたAZは今季のECL出場権(予選2回戦から)を得た。それから菅原は、6月に行われた日本代表の国際試合に参加すべく帰国し、まずは多くの日本代表選手の膝を診てきた医者のもとへ行ってセカンドオピニオンを求めた。MRIを撮った結果、やはり手術が必要ということだった。

「正直、代表離脱は頭の片隅にありましたが、死ぬほどプレーしたかった。代表はやっぱり特別なものなので多少の怪我があっても(プレーする)と考えていたんですが、日本代表として戦う以上80%、90%のパフォーマンスでピッチに立つべきなのかということを考えた。それは自分の価値を下げることに繋がりかねないし、日本代表でピッチに立つ一人として『そういう選手が立つべきではない』というのも自分で分かっていました。人生で一番難しい時期だったんじゃないかと思います」

 菅原の半月板は、一般と人と比べるとサイズが大きかったのだという。

「膝を蹴られたときに、半月板と足の骨が重なってしまって、半月板がちょっと剥がれてしまったので、そこを切り取った。ただ、切り取っただけだったので、復帰も早かった」
 
 昨シーズンは、公式戦に50試合出場した。

「動けなかったのは手術をしてから1か月ぐらいだったので、言い方を変えれば良い休暇をとったという感じでした。心肺機能を落とさないようバイクをこいだりしていたので、実はコンディションは落ちておらず、むしろいいぐらい。とはいえ、手術をしたし、今はチームが連戦ということもあって(テクニカルスタッフが)懸念してくれているのかなと思います。再発したら意味がないですし、早くスタメンに戻れるようパフォーマンスを上げていきたい」

 昨シーズンに加入した右SBのアスラク・フォン・ウィツリーは夏の移籍市場でルドゴレツ(ブルガリア)へ去り、現在、AZにいる右SBは菅原ただ一人。今はCBを本職とするパンテリス・ハツィディアコスが右SBを務めている。

 今季もまた菅原に大車輪の働きが求められるのは間違いない。その前に、しっかりリスク管理をしながら、フル稼働へ向けて丁寧に仕上げていってほしい。

取材・文●中田 徹

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