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ラポルタ会長がほのめかす“バルサ復帰”をメッシは無視。古巣帰還の火種となるレバンドフスキの存在【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2022年09月03日

レバンドフスキに「勝手にすればいい」

ラポルタ会長はメッシのバルサ復帰について積極的に発言しているが…。(C) Getty Images

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 メッシは将来的にFWにポジションを固定しプレーしたいと考えている。つまり前述の新戦力の中でレバンドフスキはポジションが重なることになるが、それ以上にバルサの新9番はメッシをバルサから遠ざけるある火種を抱えている。

 事の発端は昨年のバロンドール受賞式だった。レバンドフスキを抑えて栄誉を勝ち取ったメッシは、「君はバロンドールに相応しい」とライバルにエールを送った。しかしその後、レバンドフスキは、「空虚な言葉を並べるのではなく、誠実になってほしかった」と反応。相手の気持ちに配慮したつもりだったのが、逆に自らの言葉に疑問を投げかけられる形になったメッシは「勝手にすればいい。興味がない」と一蹴した。

 もちろん一連の退団騒動で受けた心の傷はまだ癒されてはいないし、クラブにはフロント、現場を問わずその意思決定を仕向けた人間が権力を牛耳り続けている。

 いずれにせよ、ひとつ確かなのは、今このタイミングでメッシが去就問題が過熱することを望んでいないこと。親しい知人によると、「W杯が終わるまでは、代表チームでもクラブレベルでも、去就を決めるつもりはない」と漏らしているという。
 
 心強いのはパリでサッカーに専念できる環境が整いつつあることだ。クリストフ・ガルティエ新監督も「レオは昨シーズン、難しい時期を過ごしたが、適応期は終わった」と明言する。戦術面でも監督交代後の今のほうがしっくりきているようで、パリの関係者は、「何か大きなことが起こりそうな予感がする」と語る。

 パリはエムバペに特権を与え、メッシもネイマールもそのクラブの決定に従っている。しかしことピッチ上において、メッシはこれからも主役を演じ続ける使命感に燃えている。メッシの引き立て役としてプレーすることは、ネイマールはバルセロナですでに経験済みだ。焦点はエムバペが果たしてそれを受け入れるかどうかだ。

文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙バルセロナ番記者)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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