【CLポイント解説】ユーベがセビージャを圧倒できた3つの理由

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年10月01日

セビージャは一度としてチャンスらしいチャンスを作れず

クローン=デーリ(右)はクアドラード(左)への守備対応で手一杯となり、攻撃面でまるで貢献できなかった。(C)REUTERS/AFLO

画像を見る

87分に試合を決める2点目を決めたのは途中出場のザザ。センターサークルから一気に持ち上がり、右足で蹴り込んだ。(C)Getty Images

画像を見る

■ポイント2
崩しを担うべきセビージャの両翼が揃って沈黙

 
 後半になっても試合展開はほとんど同じ。セビージャはミカエル・クローン=デーリ、エフゲン・コノプリャンカという崩しを担うべき両翼が、対面のクアドラードとパトリス・エブラの牙城を崩せず、相変わらず攻め手を欠いた。
 
 業を煮やしたセビージャのウナイ・エメリ監督は、66分に2枚代えを決断。ケビン・ガメイロをチーロ・インモービレ、ステベン・エヌゾンジをビセンテ・イボーラにチェンジした。
 
 しかし、79分のアントニオ・レジェスからファン・ムニョスへの交代を含めて、効果はまるでゼロ。後半はシュート、コーナーキック、オフサイドがすべて0という数字が示す通り、一度としてチャンスらしいチャンスを作れなかった。
 
■ポイント3
アッレグリ監督の采配がすべて的中

 
 ユーベが最初に動いたのは76分。ケディラに代えてアレックス・サンドロを投入し、エブラを最終ラインに下げてシステムを4-4-2に変更。4DF+4MFの2ラインでさらに盤石の体制を築き、実際にセビージャに一切の隙を与えなかった。
 
 そして87分には、カウンターから試合を決めるダメ押し弾。パウロ・ディバラが粘って残したボールを受けた途中出場シモーネ・ザザが、センターサークル内から一気に持ち出して右足で流し込んだ。
 
 試合はこのまま2-0で終了。前述したミドルゾーンを起点とするプレスをはじめ、ぶっつけ本番だったケディラの先発起用を含む用兵術、そしてシステム変更と、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の采配が全て的中した印象だ。
 
 セリエAでは6節までに3敗と不振を極めるユーベだが、これでCLは2連勝。4大リーグのクラブが顔を揃え、今大会の「死のグループ」と呼ばれるグループDで、単独首位に立った。
 
チャンピオンズ・リーグGS2節(10月1日)のその他の結果
【関連記事】
【チャンピオンズ・リーグGS第2節】マンチェスター勢初勝利、ロナウド2ゴール etc.
【CLポイント解説】バルサを苦しめたレバークーゼンの「ハイプレッシャー」
【チャンピオンズ・リーグGS第2節】止まらないレバンドフスキ&アーセナル連敗etc.
【速報】ミランの本田に新ライバル!? 「元10番」の練習参加が決定
現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「バイエルンとの首位攻防戦! 香川とドルトムントの問われる真価」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ