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189センチの長身CB、早生まれのテクニシャン、世代別代表の常連。U-19代表の“最後の仕上げ”で可能性を示した逸材たち

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2022年08月18日

相手を置き去りにする仕掛けは際立っていた

大学2年の熊取谷は世代随一のテクニシャン。ベトナム戦ではゴールやアシストなど目に見える数字でアピールした。写真:徳原隆元

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 東の才能は折り紙付きで、将来性は十分。先月のU-18代表候補合宿でアピールに成功し、ひとつ上の世代の代表に合流を果たすと、今回のベトナム戦でも安定感のあるパフォーマンスを披露している。空中戦の強さはもちろん、ビルドアップでも強みを発揮。正確な縦パスを通すシーンも多々あり、攻撃の出発点としても機能した。

 思い返せば、鳴り物入りで高川学園中からやってきたが、高校1年次は怪我の影響で満足のいくプレーができなかった。だが、高校2年次からU-18で試合に絡み、今季はトップチームでプレーする機会を確保。日本代表の長友佑都からプロ意識などを学び、ひとつずつプロサッカー選手の階段を登ってきた。

「アルベル監督になって、キャンプに呼んでもらい、自分の力だけではなく周りの方々のサポートで代表のチャンスを得られた。怪我に気をつけながら、もっとパフォーマンスを上げて、上の代表を目ざしていきたい」とは東の言葉。メンバー入りを果たせば、さらなる成長の場になるはずで、東にとってまたとないチャンスになるだろう。

 2人目は明治大のMF熊取谷一星だ。大学2年生ながら早生まれのためメンバー入りの資格を持っているアタッカーは、技術力の高さを生かしたドリブル突破でチャンスを作り出した。
 
 世代別代表は高校2年次以来だが、テクニックはこの世代でも随一のレベル。ベトナム戦では2本目から左サイドハーフに入ると、カットインや縦への突破で存在感を示す。3本目では左足でネットを揺らし、クロスからアシストも決めた。

 相手は合宿を行なっていた影響で疲弊していたとはいえ、左サイドで個性を放っていたのは事実。ボールを晒しながら、ここぞというところでスピードを上げて相手を置き去りにする仕掛けは際立っていた。強度や守備面に課題はあるが、ラオスの地で見たいと思わせるプレーヤーのひとりだろう。

 3人目がボランチとCBでプレーできるDF吉田温紀(名古屋)だ。世代別代表の常連で、昨年はひとつ上の世代の代表に飛び級で参加した経験もある。クラブでもポテンシャルを高く評価されており、U-18に所属していた昨季はタイで一斉開催されたACLにも帯同した。
 
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