ミランがバタつきながらも連勝! しかし、本田はまたしても…

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年09月23日

10番を背負うトップ下としては批判を免れない。

守備面はともかく、攻撃面は低調極まりなかった本田。3試合連続で途中交代を命じられた。(C)Getty Images

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「本田には攻撃面でもっと期待している。鋭いプレーをしてほしい。良い技術を持っているのだから、それを見せてもらいたい」
 
 前日会見でシニシャ・ミハイロビッチ監督にそう指摘された本田は、しかし指揮官のそうした期待を完全に裏切った。
 
 ビルドアップでは後方からの何でもないボールをトラップミスしてロストしたり、単純なパスミスを連発したりと、流れを止めている印象すらあった。
 
 崩しからフィニッシュの局面では、最前線から頻繁に下がってくるバロテッリと敵2ライン(DFとMF)間で“足を踏み合った”関係もあり、オフ・ザ・ボールの動きで敵陣のデッドスペースを突くなど、出し手よりも受け手に回る機会が多かった。
 
 しかし、34分と45分にペナルティーエリア内に飛び込むも、パスとタイミングが合わず、ゴールには繋げられなかった。
 
 63分にアンドレア・ポーリとの交代でベンチに下げられたのは、パフォーマンスを考えれば当然だ。
 
 敵のビルドアップのミスを突いてボール奪取に成功し、カルロス・バッカにラストパスを送った26分のシーンを含めて、守備面では相変わらずタスクをこなした。ここまで献身的でディフェンス面の計算ができるトップ下は、欧州中を見渡しても稀だろう。
 
 しかし、である。
 
 栄光のナンバー10を背負う名門クラブのトレクァルティスタ(トップ下)が、5節を終えて0得点・0アシストなのだ。批判を免れない。
 
 一方でインサイドハーフのボナベントゥーラは、守備で機能しながら、ここまで2得点・3アシストを記録するなど攻撃面でもしっかりと結果を残している。
 
 そのボナベントゥーラか、若手のスソにトップ下を据えるべきとの論調がイタリア国内でさらに強まるのは必至だ。
 
 はたして、ミハイロビッチ監督はいかなる決断を下すのか。9月27日のジェノア戦に注目が集まる。

ボナベントゥーラは攻守で躍動。次節は本田に代わってトップ下で先発する可能性も小さくない。(C)Getty Images

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