鳥栖、新潟、山形と続く『ライバル3連戦』で結果を残せれば残留へ大きく近づける。
開き直った考え方をすれば、今節の鹿島、前節の川崎から勝点を奪えなかったのは、チームの状況から考えれば“想定内”だったと割り切れる。もちろん、この2試合で勝点1でも上積みできれば大きな意味を持ったはずだが……。
今後重要になるのは、J1残留争いのライバルと目される相手からしっかり勝点を奪うことになる。
その意味では、次節の鳥栖、新潟、山形との3試合はまさに正念場となる。いずれも年間順位で下位に位置する相手とあって、この『ライバル3連戦』の成績が今季の命運を左右すると言っても過言ではないだろう。
年間15位の甲府は総勝点が29で、降格圏にいる16位の松本(同23)とは6差をつけている。
この山場の成績によっては、一気に3年連続J1残留が確実になり、ライバルを引きずり降ろすことにもつながる。しかし一方、最近の決して良くない状況が続けば、泥沼にはまり込む危険性もはらむ。
この2試合でひとつ気掛かりなのが、噛み合わないチームの戦いぶりだ。相手との実力差があったとはいえ、観る者に伝わるような一体感のある戦いぶりが希薄だったように移る。
その不安は主将の山本の言葉からも分かる。
「もう少し、チームとしてまとまらないといけない。その状況に応じてなんとなくこなしているだけと言うか、自分たちがやらなきゃいけない気持ちをもっと出さないといけないと思う。
ここ2試合、結果が出ていないからか、どこを一番大事にすべきかに選手それぞれで迷いがある。まずどこに焦点とすべきかもう一度見つめ直したい」
2試合で総得点1、総失点4。あらゆる面で課題を抱える現状に、どう向き合うべきかが曖昧になれば、この先の足取りも定まらない。もちろん、この期に及んで、ひたすらリスクもかけるのも得策ではない。
そういう観点からも「守備を第一に」との原点に、今一度立ち返るべきではないか。
思い返せば、一昨年、昨年とも、甲府はこつこつと勝点を積み上げながら、J1残留への道を切り拓いてきた。“失点0”の意識をチームとして共有できれば、一体感のある戦いにもつながるはずだ。
前節から年間順位はひとつ下げ15位となった。勝点差と得失点では多少リードしているとはいえ、降格圏はすぐそこまで迫っている。不安を打ち消すためにも監督、選手間でなにかしらの解を出して、正念場の3連戦へと向かいたい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
今後重要になるのは、J1残留争いのライバルと目される相手からしっかり勝点を奪うことになる。
その意味では、次節の鳥栖、新潟、山形との3試合はまさに正念場となる。いずれも年間順位で下位に位置する相手とあって、この『ライバル3連戦』の成績が今季の命運を左右すると言っても過言ではないだろう。
年間15位の甲府は総勝点が29で、降格圏にいる16位の松本(同23)とは6差をつけている。
この山場の成績によっては、一気に3年連続J1残留が確実になり、ライバルを引きずり降ろすことにもつながる。しかし一方、最近の決して良くない状況が続けば、泥沼にはまり込む危険性もはらむ。
この2試合でひとつ気掛かりなのが、噛み合わないチームの戦いぶりだ。相手との実力差があったとはいえ、観る者に伝わるような一体感のある戦いぶりが希薄だったように移る。
その不安は主将の山本の言葉からも分かる。
「もう少し、チームとしてまとまらないといけない。その状況に応じてなんとなくこなしているだけと言うか、自分たちがやらなきゃいけない気持ちをもっと出さないといけないと思う。
ここ2試合、結果が出ていないからか、どこを一番大事にすべきかに選手それぞれで迷いがある。まずどこに焦点とすべきかもう一度見つめ直したい」
2試合で総得点1、総失点4。あらゆる面で課題を抱える現状に、どう向き合うべきかが曖昧になれば、この先の足取りも定まらない。もちろん、この期に及んで、ひたすらリスクもかけるのも得策ではない。
そういう観点からも「守備を第一に」との原点に、今一度立ち返るべきではないか。
思い返せば、一昨年、昨年とも、甲府はこつこつと勝点を積み上げながら、J1残留への道を切り拓いてきた。“失点0”の意識をチームとして共有できれば、一体感のある戦いにもつながるはずだ。
前節から年間順位はひとつ下げ15位となった。勝点差と得失点では多少リードしているとはいえ、降格圏はすぐそこまで迫っている。不安を打ち消すためにも監督、選手間でなにかしらの解を出して、正念場の3連戦へと向かいたい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)