岡崎慎司はメガクラブに到達できる? 識者の目と過去の事例から可能性を探る

カテゴリ:ワールド

田嶋コウスケ

2015年09月18日

ブンデスを過小評価する識者を納得させるにはマインツ時代以上の得点力が必要。

ゴールは、いまだ開幕戦の1得点のみ。市場価値を高めるには、やはりゴールという結果が必要だ。(C) Getty Images

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 とはいえ、英メディアが注目する「レスターの主役」をひとりに絞るなら、岡崎ではなく、アルジェリア代表MFのリャド・マハレズになる。というのも、5試合で4ゴールと申し分のない結果を残しているからだ。
 
 少し前までキック&ラッシュの戦法を重んじ、他のサッカー大国より戦術的に洗練されていないイングランドでは、ゴールやアシストの結果を重視する傾向がある。いわゆるメガクラブへステップアップするには、ありきたりながらも「結果の積み重ね」が重要なファクターになる。
 
 古巣マインツでの実績は申し分ない。在籍2シーズンで、計28ゴール(カップ戦を含む) 。ブンデスリーガで2季続けてふた桁得点をマークするなど、確かな実力を示した。事実、岡崎の市場価値はシュツットガルトに加入した当時(推定3億円)から3倍以上に跳ね上がっている。
 
 ここからさらに株を上げるには、英国人が「世界最高」と自負するプレミアリーグでマインツ時代と同等、もしくはそれ以上の結果を残せるかがポイントになる。英国ではブンデスリーガを過小評価する識者が少なくなく、彼らを納得させる意味でもプレミアの舞台で得点力を見せつける必要があるのだ。
 
 幸い、岡崎はプレミア特有と言える当たりの激しさを苦にしていない。1対1の競り合いでは、相手に上手く身体を預けるなど――自らのアクションで優位性を保つコツをすでに掴んでいる印象で、飛躍への土台は固まりつつある。
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