とは言っても、それはあくまでも外からの意見であり、日本代表に携わる人たちの目線、基準は彼らが定めているものであり、それは良いプレーの数なのかもしれない。

　もちろん総合的なものなのかもしれない。

　しかしTV観戦をしていて、興奮するような「いいねー！」と思うシーンは正直少なかった。

　香港相手にこのくらいのチャレンジ、そしてこのくらいでも簡単に点が入り、局面も優位に進められる。

　力の差が明らかだった。

　だからこそ次の試合が大事であり、楽しみになる。中国、韓国との対戦でこの選手たちが勇敢なチャレンジをする選手なのか？

　虎なのか？　猫なのか？
 

　あるスペインの指導者がこんな事を言ったらしい。
「日本の選手は練習では虎だけど、試合になると猫になるのはどうしてだ？」と。

　彼らは国内で結果を出して森保監督を含め日本代表スタッフに認められた選手たちだ。もっと彼らがリスクを冒し大胆にトライ、チャレンジするプレー（サッカー）が見たい。インテリジェンスのある、アイデアとイマジネーションのあるプレーが見たい。

　そして、1人でも良いからカタールに連れて行くべきだと言わせてほしい。

　正直に言えば、香港戦ではそうした選手はいなかった。

　嬉しかったのは三ツ沢での鈴鹿ポイントゲッターズ戦に出場していた西村、水沼、宮市、岩田、畠中が日の丸を付けプレーしていた。それがアマチュアリーグの選手たちの刺激になったであろうということ。

　マリノスとの試合で経験したことを、なかなかリーグで活かせなかったチームにとって、日本代表メンバーの存在感は今後、勇気と刺激を与えてくれたと信じている。

　この大会をさほど重要視はしていなかったが、今回はしっかり確認してみたいと思う。

　日本のサッカー界の発展に繋がる良い大会にしてほしい。

2022年７月20日
三浦泰年
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