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国内組で臨むE-1、森保ジャパンの戦い方、指揮官の思惑は? 守りに入れば希望は広がらない。大胆かつ積極的なトライを

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年07月18日

17年の日本大会では韓国に4失点

誰が世界と伍して戦えるか。それを見極めながらタイトル奪還なるか。2つの命題に挑む森保監督の手腕に注目だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 とはいえ、26人には東京・パリ両五輪世代の若手が何人もいる。この1年間でA代表の主力級まで駆け上がった三笘薫(ブライトン)のような凄まじい成長曲線をここから描く人間が出ないとも限らないのだ。

「(田中)碧(デュッセルドルフ)や薫が日本を勝たせている姿を見て、刺激を受けています。逆に自分がそこに選ばれるだけの活躍をしていたかというと、まだまだ足りなかった。やっぱり数字を残すことが大事なんだと再認識させられています」と、同世代の相馬もしみじみコメントしていた。

 岩田や森島司(広島)ら同世代のメンバーも「このチャンスを逃したくない」と並々ならぬ意欲を示すはずだ。当落線上にいる大迫敬介(広島)、谷の両守護神も今大会が成否の分かれ目になると言っても過言ではない。彼らが目の色を変えてピッチに立つ姿を指揮官も待ち望んでいるだろう。

 一方、年齢層の高いメンバーにとっても、今大会はW杯を賭けた最後のチャンス。最年長・32歳の水沼はもちろんのこと、29歳にして10年ぶりに代表復帰した宮市亮(横浜)、最終ラインの一角で断続的に呼ばれている佐々木翔(広島)らも今、ここでアピールするしかない状況である。
 
「自分はまだペーペーなんで、本当にA代表に絡んでいけるように、まずはここでしっかりとプレーしたい」と宮市はゼロからのスタートを誓っていた。アーセナルやフェイエノールトでプレー経験のある彼がトップフォームを示し続けられるのなら、本大会メンバー候補に十分入ってくるはず。欧州経験のある西村、小池、橋本拳人(神戸)らも同様ではないか。

 意気揚々と国際舞台に挑む国内組の誰が世界と伍して戦える選手なのか。カタールで戦力になるのか。それを見極めながら、優勝という結果を求めるのが、今回の森保監督の最重要テーマになってくる。2つの命題はシンプルではあるが、両立させるのは難しい。まかり間違えば、2017年の日本大会で韓国に4失点し完敗を喫したヴァイッド・ハリルホジッチ前監督(現モロッコ代表監督)のような解任論に巻き込まれないとも限らない。それだけ慎重な対応が求められてくるのだ。

 ただ、W杯前に積極果敢にチャレンジできる場は今回しかないというのも、1つの事実だ。ここで守りに入っていたら、日本代表は既存戦力しか使えない集団になり、本番での希望も広がらない。そうならないように、指揮官には大胆かつ積極的なトライに打って出てほしい。現在の基本布陣である4-3-3のみならず、3バックのテストなどにもどんどん取り組み、数多くの収穫を手にしてもらいたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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