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【西野朗の独占告白】消極的な賭けの話題になると、表情が一気に曇り…。「自分は許しがたいと思っている」

カテゴリ:日本代表

増島みどり(スポーツライター)

2022年07月14日

18年痛恨のポーランド戦翌日、選手にかけられた言葉

ロシア・ワールドカップのポーランド戦で「このまま」と指示する長谷部。グループリーグを勝ち抜くための手段だった。写真:滝川敏之

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 18年ロシア大会では、結果的に勝点4、フェアプレーポイントの差でセネガルを上回ってベルギー戦へ臨んだ。3戦目のポーランド戦では、攻撃を仕掛けずにボール回しに終始した終盤での戦いに、スタジアムでもブーイングを浴び、「消極的な賭け」と、西野采配に批判が集まった。

 勝点を奪えば突破を決められた日本だったが、ポーランドにリードを許し、セネガルもコロンビアに先制された。そのまま試合が終了すると、ともに、グループリーグで順位を決める(1)勝点、(2)得失点差、(3)総得点、(4)当該間チームの勝敗、全てで並び、フェアプレーポイントに持ち込まれる。イエローカード、レッドカードによってマイナスされる方法で、日本はこのポイントでセネガルを上回ろうとリスクを避け、ボールを回して時間を稼いだ。
 
 当時の話になると、4年が経過した今も表情が一気に曇った。  

「あんな試合をするために選手が厳しい練習をしてきたわけではない。でも、試合中も選手がベンチから、このままで(フェアプレーポイントで抜ける)試合をするという指示を徹底してやり抜いてくれた。もし、経験がなくて、W杯への思いがバラバラだったら、あんな指示を徹底するような難しい局面は乗り切れなかったと思う。カザン(キャンプ地)に帰って翌朝のミーティングで、選手に、あんな戦術を取って本当に申し訳なかった、と謝った時に、彼等から、謝る必要なんてありません、先に進むためにやってきたんだからと言われた。  

今でも、あぁいうやり方を取った自分は許しがたいと思っている。結局、監督っていう仕事は、常にリスク、リスクの連続で、それとどう向き合うか。W杯はその覚悟を試されるんだろう。そこを逃げずに、避けずにやれるかどうか。森保監督は、絶対に逃げないでやってきたでしょう。彼は「ベスト8」に必ず応える。    

W杯の雰囲気を4年前にコーチとして味わってもらえたのは良かったと思っているし、よく2人でも、岡田(元監督)と3人でも話をしてきた。6月には激励会もやりましたよ」
 
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