結果も内容も完璧な試合などは滅多にない。この時期の、このようなシチュエーションの試合は、これでも良い
W杯に代表としてプレーすべき選手が出場できなかった――という例は数えきれないほどある。そうした選手は世界中に数多くいるであろう。
運にも左右されるし、怪我や監督によって……色んなことが重なって、代表チームにいるべき選手がそこにいなかったということは、たくさん起きているのであろう。
それはブラジルでもドイツ、スペインでも、もちろん日本でも起きていることなのだ。そこを間違えないように監督もリスクを冒す。
森保監督はこのキリンカップサッカーで、たくさんのリスクを冒したのではないか? もちろん、本心は分からないし、会見のコメントと心の内は違うであろう。
ただ外野で見ている僕としては、パラグアイ、ブラジル、ガーナよりも恥を掻いた日本代表が一番カッコ良く、必要な体験をしたのだと思っている。
サッカーの内容自体はなかなかリスクを冒せず相手の前で回し、前半は右ウイングの伊東のサイドから崩してクロス、後半はドリブルの得意な三笘の左サイドから。日本は、ややこれらに頼りがちな攻撃になった。
こうした分かりやすい攻撃パターンでは、失点の少ないチュニジアを崩すのは困難だった。
運にも左右されるし、怪我や監督によって……色んなことが重なって、代表チームにいるべき選手がそこにいなかったということは、たくさん起きているのであろう。
それはブラジルでもドイツ、スペインでも、もちろん日本でも起きていることなのだ。そこを間違えないように監督もリスクを冒す。
森保監督はこのキリンカップサッカーで、たくさんのリスクを冒したのではないか? もちろん、本心は分からないし、会見のコメントと心の内は違うであろう。
ただ外野で見ている僕としては、パラグアイ、ブラジル、ガーナよりも恥を掻いた日本代表が一番カッコ良く、必要な体験をしたのだと思っている。
サッカーの内容自体はなかなかリスクを冒せず相手の前で回し、前半は右ウイングの伊東のサイドから崩してクロス、後半はドリブルの得意な三笘の左サイドから。日本は、ややこれらに頼りがちな攻撃になった。
こうした分かりやすい攻撃パターンでは、失点の少ないチュニジアを崩すのは困難だった。
森保監督は「選手には責任はない」とコメントしたが、なぜこのようになったかの責任の所在ははっきりさせるべきだ。
決めるべき時に決めなければこのような結果になる。前半の南野、鎌田はしっかり決めなければいけない。
後半の0-1という状況で入った久保と堂安の責任。攻守での役割、流れを勝利にもって行くためのプレーができたか?
ボール際、切り替え、セカンドボールへの反応スピードとパワー、インテンシティ(強度)はどうだったか?
また、失点に絡んだ吉田の2つのプレー。直接的には吉田の責任かもしれないが、そこに関わった選手の責任は?
もちろん結果の責任は監督であるが、プレーの責任は選手にある。
チュニジア戦、監督には勇気があった。しかし采配として良い方向にはならなかった。
逆に、選手には勇気が足りなかった。ゴール前での冷静さ、思い切りの良さがなく、足が縮まっていたように感じた。
しかし、結果も内容も完璧な試合などは滅多にない。この時期の、このようなシチュエーションの試合は、これでも良いのだ。
ヨーロッパで行なわれているネーションズカップと比べてみたら分かる。まるでEUROの様な雰囲気で闘うヨーロッパ各国。日本の4試合はどう見ても親善試合だ……。
もちろん、親善試合でも勝ちたいという気持ちは大事だし負けてはいけない。ただ、負けるとしても、ただで負けてはいけない。
今後に繋がる何かを得なければいけない。負けから学びを得れば良いのだ。
昨晩の試合に、人生はかかっていない。
僕は、なるべく早くメンバーを選考して、そのメンバーで11月に向かうべきだと思っている。本番までの期間に、より選手が成長し、チーム(日本代表)が成長するのであれば、選考までの期間を長く取るより、チームを熟成させる期間を長く取った方がいいだろう。
カタールに臨む23~26人の選手をチームとしてしっかりセレクトして、目標のW杯ベスト8を叶えてほしい。
そしてこの日の体験を決して忘れることなく良い経験とするために、本番までに人生をかけて努力、精進して欲しい。
今のチーム力で「目標はベスト8」などと言っていたら、世界から笑われてしまう。だからこそ、笑われても良いからカッコ悪くても良いから、「何がなんでも闘う」という選手がドーハへ行き、見返してほしい。
僕は応援のみだが、日本の未来を祈っている。
頑張れニッポン!!
2022年6月15日
三浦泰年
決めるべき時に決めなければこのような結果になる。前半の南野、鎌田はしっかり決めなければいけない。
後半の0-1という状況で入った久保と堂安の責任。攻守での役割、流れを勝利にもって行くためのプレーができたか?
ボール際、切り替え、セカンドボールへの反応スピードとパワー、インテンシティ(強度)はどうだったか?
また、失点に絡んだ吉田の2つのプレー。直接的には吉田の責任かもしれないが、そこに関わった選手の責任は?
もちろん結果の責任は監督であるが、プレーの責任は選手にある。
チュニジア戦、監督には勇気があった。しかし采配として良い方向にはならなかった。
逆に、選手には勇気が足りなかった。ゴール前での冷静さ、思い切りの良さがなく、足が縮まっていたように感じた。
しかし、結果も内容も完璧な試合などは滅多にない。この時期の、このようなシチュエーションの試合は、これでも良いのだ。
ヨーロッパで行なわれているネーションズカップと比べてみたら分かる。まるでEUROの様な雰囲気で闘うヨーロッパ各国。日本の4試合はどう見ても親善試合だ……。
もちろん、親善試合でも勝ちたいという気持ちは大事だし負けてはいけない。ただ、負けるとしても、ただで負けてはいけない。
今後に繋がる何かを得なければいけない。負けから学びを得れば良いのだ。
昨晩の試合に、人生はかかっていない。
僕は、なるべく早くメンバーを選考して、そのメンバーで11月に向かうべきだと思っている。本番までの期間に、より選手が成長し、チーム(日本代表)が成長するのであれば、選考までの期間を長く取るより、チームを熟成させる期間を長く取った方がいいだろう。
カタールに臨む23~26人の選手をチームとしてしっかりセレクトして、目標のW杯ベスト8を叶えてほしい。
そしてこの日の体験を決して忘れることなく良い経験とするために、本番までに人生をかけて努力、精進して欲しい。
今のチーム力で「目標はベスト8」などと言っていたら、世界から笑われてしまう。だからこそ、笑われても良いからカッコ悪くても良いから、「何がなんでも闘う」という選手がドーハへ行き、見返してほしい。
僕は応援のみだが、日本の未来を祈っている。
頑張れニッポン!!
2022年6月15日
三浦泰年