【川崎】復帰間近の小林悠と登里享平 彼らがミスを笑い合えたわけ

カテゴリ:Jリーグ

江藤高志

2015年08月22日

別メニューで初めて行なったパス交換は「ミスしまくった」。

小林には怪我がなければ代表入りのチャンスもあったはず。復帰後に巻き返せるか。(C) SOCCER DIGEST

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 ふたりで行なったパス交換を振り返り、小林はこんなことを言っていた。
「ふたりともボールを触ってなかった分、ミスしまくっていて、やっぱ違うなぁと思いました。やっぱり毎日蹴ってないと違いますね。ただ、ボールフィーリングはすぐに戻ってくると思います」
 
 小林の「ミスしまくって」との発言を登里にぶつけると、彼はいつものにこやかな笑顔で「はい、そうです」と答えた。
「ちょっとチャケ(はっちゃけ)過ぎてました。集中してなかったです。集中してないせいにするんですよね、コバくん(笑)。オレがおったら笑っちゃうとか言う(笑)。おれは集中してましたよ。ただ単にミスです(笑)」と話していた。
 
 ミスを笑ってしまったせいにする小林に対し、自らのミスを「ただ単にミスです」と笑って説明してくれた登里だが、ミスのレベルとすればただ単にミスしたほうが重い気もする。ただ、そういう自虐気味の話を笑顔で披露できるほど、登里の精神状態は安定しているような気がした。
 
 ちなみに登里の「ただ単にミス」については、小林の「ノボリの方が難しいかもしれないですね。半年くらいは離れていたので」という証言がある。4月末の手術まで、登里はボールを触っては痛めて別メニューに入るということを繰り返し、手術後はボールを触ることなどもってのほか、というわけで歩くことからリハビリを始めている。小林が「難しいかも」と話すのはそうした経緯があったからだ。
 
 とはいえ、両者とも来週中には全体練習に合流できるかもしれない、というところまで回復しており、サポーターや彼らを応援する方には朗報だと言えるだろう。ここまで来たら数日の違いは誤差の範囲内だ。無理せず、じっくり治して復帰の日を迎えてほしいところだ。
 
取材・文:江藤高志(川崎フットボールアディクト)

今季はいまだピッチで自慢の快足を見せられていない。リハビリと再発を繰り返した登里にとっては苦難のシーズンとなった。(C) SOCCER DIGEST

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