30年目のJリーグ、歴代最強パサーベスト5! 川崎を象徴した“パスの玉手箱”や磐田の黄金期を支えた名手も

カテゴリ:Jリーグ

加部 究

2022年05月09日

唯一現役で選んだのは…

23歳の若さで来日し、V川崎の黄金期を支えたビスマルク。パスの精度が高く、安定性は群を抜いていた。(C)SOCCER DIGEST

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 3位は磐田の黄金期にチームの中核でプレーした名波浩。トップ下に始まり、日本代表では加茂周監督の依頼で1列降りるが、パスの精度や創造性はまったく損なわれることがなかった。もし高校生のときにプロが創設されていたら、欧州での成功まで上り詰めていたかもしれない。2002年に磐田でチームメイトの高原直泰がJリーグMVPと得点王に輝いたときの名波のコメントが、いかにも美学を表わしていた。

「滅多に『行って来い』のパスは出さないけれど、当時の高原はそういうパスも決めてきた」

 要するに名波のパスは、得点者の負担を極限まで減らして決めさせてしまうものだった。逆に「行って来い」とはストライカーの能力に託したパスだ。名波はそこに走り込んで触れればゴールが決まるパスにこだわった。中山雅史がワンタッチゴールを量産できた理由だ。
 
 4位はビスマルク。20歳で1990年イタリア・ワールドカップのブラジル代表に選ばれた俊英なのに、23歳の若さで来日。最初はヴェルディの中核を担い、後半は鹿島時代の幕開けを牽引し、タイトル請負人の役割を果たした。際立ったファンタジスタではないが、とにかく精度が高く、ミスが少なくて安定性が群を抜いた。ただ、もしブラジル代表で10番をつけることになれば、平凡の誹りを受けた可能性もあるので、おそらくJリーグで範を示す役割は悪い選択ではなかった。

 そして5位が遠藤保仁。もともとパスも含めた技術の精度には定評があったが、イビチャ・オシム時代の日本代表でモビリティも高まり伝説の達人になった。選んだ5人の中で唯一の現役で、日本代表に不可欠のJリーガーという意味では、最後の世代となりそうである。

 だがこれだけ秀逸な5人を選出しても、甲乙をつけがたい名手たちは、まだ溢れている。いまでも千葉の練習場を覗けば、ユン・ジョンファン監督が模範を見せているし、仙台で長く貢献してきた梁勇基も是非推したい名パサーだった。さらにはショートパスの名手が目立つなかで、遠くが見えてピンポイントのパスを繰り出せる広島の青山敏弘も忘れてはいけない選手だと思う。

文●加部 究(スポーツライター)

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