さらに、ジャカは「僕のことは好きに言えばいいけど、家族には触れるな。妻や子どもたち、兄弟や両親は僕と関係ない。限界があるべきだ。誰かを批判したければ、ピッチに立つ者にしてくれ」とも要求している。

「90分間はアーセナルMFのジャカだ。でもそれ以外は、妻と２人の子どもたちとロンドンに住むスイス人というだけだ。食事をすべて出前にはしない。セキュリティーを10人も連れて出歩いたりしない。有名というだけですべてを変えなければいけないなんてあり得ない」

「できないこともある。子どもたちがマクドナルドでご飯を食べたくても、僕は行けない。誰かが撮ってインスタグラムに載せ、翌日には紙面だ。何を言われるか気にすることになる。完全に間違えていると思うが、それが現実だ。もちろん、プロサッカー選手になれたことは感謝している。でも、ピッチの外では今より昔の方がずっと良い私生活だったと言える」
 

　それでも、ジャカはアーセナルというクラブを愛している。キャプテンではなくなったジャカだが、「腕章がなくても、キャプテンのように行動すると約束できる。チームメイトやスタッフからはすごくリスペクトしてもらっており、感謝している。若手を助け、パフォーマンスの責任を負う」と続けた。

「今でもアーセナルは100％、僕の心にある。僕の挑戦は自分に関する人々の意見を変えることではなく、チームを助けることだ。僕らが親友になることはないと理解している。でも、お互いに正直に敬意をもって扱うことができるように願う」

「もちろん、サッカーにおいて未来は決して予言できない。でも、いくつかのことは分かっている。今季が終わったら、契約は残り２年だ。僕はまだこのクラブを愛している。ミケルが素晴らしいチームをつくっていると信じている。そして僕は、ここで何か特別なことを成し遂げたい」

　アーセナルのサポーターは、ジャカの言葉をどう受け止めただろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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