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現地紙コラムニストが綴る【武藤嘉紀のブンデス挑戦記】「居心地の良さを感じることが成功への鍵」

カテゴリ:ワールド

ラインハルト・レーベルク

2015年08月12日

「言葉はグループの一員としての意識を持つために重要」

成功の鍵は、ドイツ語をマスターしてグループに溶け込み、早く居心地の良さを感じること。そのためのサポートをマインツは惜しまない。 (C) Getty Images

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 結婚したばかりの武藤は、すでにマインツ市内に新居を見つけた。東京のような世界的大都市からやってきた彼は、ワイナリーが佇むライン川沿いの静かな村よりも、都市部のほうが落ち着くのだろう。ただし、新居の家具が揃うまでホテル暮らしはもうしばらく続くようだ。
 
 9月には、他の外国人選手たちと一緒にドイツ語のグループレッスンを始める。シュツットガルトからレアル・マドリーに移籍したサミ・ケディラ(現ユベントス)が、わずか4週間でスペイン語のフルセンテンスを喋れるようになったその同じメソッドで学ぶ予定だ。
 
 当時のケディラにスペイン語を教えた人物が、マインツのドイツ語レッスンを受け持つのだ。ドイツにルーツを持つこのイギリス人は、スペインで語学学校を立ち上げ、独自の語学習得メソッドを編み出したその道のプロフェッショナルで、例えば、部屋を暗くして会話のテープを流し、潜在意識に働きかけるという授業がある。
 
 マインツのスポンサー『オペル』社の役員や幹部社員も、外国での重要な仕事の前に、必要となるその国の言葉の基礎知識をこの方法で学んだという。
 
「このドイツ語レッスンで、外国人選手が早く適応できるように願っている」と言うマネジャーのハイデルは、「言葉はグループの一員としての意識を持つために重要で、マインツはそこに重きを置いている」と説明する。
 
 居心地の良さが感じられたら、ピッチでも早く結果を出せる。それはトップタレントである武藤についても言えることなのだ。
 
文:ラインハルト・レーベルク 「マインツァー・アルゲマイネ新聞」コラムニスト
翻訳:円賀貴子
 
Reinhard REHBERG
ラインハルト・レーベルク
『ライン新聞』で1987年から27年に渡ってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、『マインツァー・アルゲマイネ新聞』のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
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