ヴォルフスベルガー戦の採点はチーム最低の「4」
ドルトムント復帰2年目の今シーズン、香川真司は完全復活を遂げられるだろうか。ドルトムントというクラブを知り尽くしたベテランのマルクス・バーク記者が、週一回のこのコラムで香川の「いま」をお届けする。
――◆――◆――
0-0で迎えた41分だった。敵陣のペナルティエリア手前でこぼれ球を拾った香川真司がDF3人をかわし、ゴールネットを揺らす――。
歓喜の表情を浮かべたものの、すぐに異変に気付く。主審はオフサイドポジションにいたピーエル=エメリク・オーバメヤンが一連のプレーに関与していたと判断し、香川のゴールを取り消したのである。
ヨーロッパリーグ予選3回戦、ヴォルフスベルガー(オーストリア)戦の第2レグ(8月6日)で見られたこのシーンは、今夏のここまでの香川を象徴している。
たしかにプレシーズンの序盤は良い印象を残した。7月のアジアツアーでは2試合で3得点をマーク。トーマス・トゥヘル新監督の下、躍動感溢れるかつての姿を取り戻したかと思われた。
しかし、熱はすぐに冷めた。アジアツアー後の試合では、低調なパフォーマンスに終始。本来の輝きを見せたのは2アシストを記録したルツェルン戦(7月21日)と後半から出場したユベントス戦(7月25日)くらいで、DFBカップ1回戦のケムニッツ戦(8月9日)に至っては出番すら与えられなかった。
不動の存在であるマルコ・ロイスと絶好調のヘンリク・ムヒタリアンはほぼレギュラー当確で、香川は残る2列目の「1枠」を巡って、ヨナス・ホフマン、ヤコブ・ブワシュチコフスキ、ケビン・カンプルらと争わなければならない。
ポテンシャルを考えれば香川が頭ひとつ抜けているが、そこまでの差を見せつけられていないのが現状だ。特にがっかりしたのが、前述した8月6日のヴォルフスベルガー戦。専門誌『キッカー』は、65分までプレーした香川にチーム最低となる4点(1点が最高、6点が最低)をつけた。
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0-0で迎えた41分だった。敵陣のペナルティエリア手前でこぼれ球を拾った香川真司がDF3人をかわし、ゴールネットを揺らす――。
歓喜の表情を浮かべたものの、すぐに異変に気付く。主審はオフサイドポジションにいたピーエル=エメリク・オーバメヤンが一連のプレーに関与していたと判断し、香川のゴールを取り消したのである。
ヨーロッパリーグ予選3回戦、ヴォルフスベルガー(オーストリア)戦の第2レグ(8月6日)で見られたこのシーンは、今夏のここまでの香川を象徴している。
たしかにプレシーズンの序盤は良い印象を残した。7月のアジアツアーでは2試合で3得点をマーク。トーマス・トゥヘル新監督の下、躍動感溢れるかつての姿を取り戻したかと思われた。
しかし、熱はすぐに冷めた。アジアツアー後の試合では、低調なパフォーマンスに終始。本来の輝きを見せたのは2アシストを記録したルツェルン戦(7月21日)と後半から出場したユベントス戦(7月25日)くらいで、DFBカップ1回戦のケムニッツ戦(8月9日)に至っては出番すら与えられなかった。
不動の存在であるマルコ・ロイスと絶好調のヘンリク・ムヒタリアンはほぼレギュラー当確で、香川は残る2列目の「1枠」を巡って、ヨナス・ホフマン、ヤコブ・ブワシュチコフスキ、ケビン・カンプルらと争わなければならない。
ポテンシャルを考えれば香川が頭ひとつ抜けているが、そこまでの差を見せつけられていないのが現状だ。特にがっかりしたのが、前述した8月6日のヴォルフスベルガー戦。専門誌『キッカー』は、65分までプレーした香川にチーム最低となる4点(1点が最高、6点が最低)をつけた。