そしてまさかのドロー決着に終わった日本に対して、多数の韓国メディアは、78分に絶好の決定機を外した吉田を取り上げていた。

　2010年の南アフリカ・ワールドカップのグループステージにて、韓国と対戦した当時ナイジェリア代表のFWヤクブ・アイェグベニが、ゴール前で絶好のチャンスを逸したシーンと重ね、「“ヤクブのシュート”を見るようだった吉田のミス」（サッカー専門メディア『Best Eleven』）や「ヤクブが憑依したシュートで挫折」（スポーツ＆芸能メディア『スポータルコリア』）といった見方をするメディアが大半だった。
 

　一方、韓国は同日にアウェーでUAEと対戦し、０-１と敗れた。韓国は、前節のオーストラリア戦から先発を９人変更した日本と対照的に、GKを除くフィールドプレーヤー10人全員が２試合連続で先発出場した。しかし、結果としてUAEにW杯プレーオフ進出の３位を確定させる白星を献上する形となった。

　これに韓国代表のパウロ・ベント監督は試合後、「最悪のパフォーマンスだ。結果はもちろん、態度にも失望した」と記者会見で選手を叱咤。「私にも責任はあるが、選手たちも責任を感じてUAE戦を振り返らなければならない。今後の戦いをUAE戦のようにしたいのか、（２-０で勝利した）イラン戦のようにしたいのか考える必要がある」と厳しい言葉を伝えていた。

　ほろ苦い結果で最終戦を終え、ともにグループ２位転落で最終予選通過となった日韓両国。来る４月１日には、本大会のグループステージ組み合わせ抽選会を控えているが、約８か月後の11月に開幕を迎えるW杯までに、解決すべき課題を多く抱えることになった。

構成●ピッチコミュニケーションズ

参照記事：『スポーツソウル』日本版
“格上”日本相手に勝ち点奪取のベトナム、韓国人監督の偉大な挑戦は「歴史的ドロー」で終幕

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