相手の長身FWを意識し過ぎれば、再び攻撃が機能不全に陥りかねない。
中国戦で試されるのは、ハリルホジッチ監督が強調する「フィジカル面」だろう。まずは、「フィジカルを押し出してやってくるチームなので、初戦のミスをしっかり教訓にしながらやりたい」(宇佐美)という局面での競り合いに勝つ。そのうえで、運動量や「技術でも上回って」(同)ゲームを支配するのが理想だ。
戦術的には、最終ラインの押し上げを意識したい。韓国戦では長身FWを警戒して守備ブロックを下げすぎたため、切り替えが遅れて攻撃が停滞した。同じく長身FWを擁する中国にも同じようなスタンスを取れば、再び攻撃が機能不全になりかねない。
もちろん、無理にラインを押し上げろとは言わないが、戦局に応じた「臨機応変」(水本)な対応は必要だろう。流れが日本に来た時に守備ブロックを少しでも高くしておけば、こぼれ球を拾って二次攻撃につなげる可能性も高められる。また、ショートカウンターを狙える機会が増え、指揮官の理想とする「縦に速い攻撃」も機能するはずだ。
ここまで1分1敗と連覇の可能性は消えているものの、未勝利のまま帰国するのでは選手たちのプライドが許さないだろう。しかも、中国戦で引き分け以下に終われば、最下位が決定する。そんな不名誉な結果を避ける意味でも、中国戦は勝利で締めくくりたいところだ。
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)
戦術的には、最終ラインの押し上げを意識したい。韓国戦では長身FWを警戒して守備ブロックを下げすぎたため、切り替えが遅れて攻撃が停滞した。同じく長身FWを擁する中国にも同じようなスタンスを取れば、再び攻撃が機能不全になりかねない。
もちろん、無理にラインを押し上げろとは言わないが、戦局に応じた「臨機応変」(水本)な対応は必要だろう。流れが日本に来た時に守備ブロックを少しでも高くしておけば、こぼれ球を拾って二次攻撃につなげる可能性も高められる。また、ショートカウンターを狙える機会が増え、指揮官の理想とする「縦に速い攻撃」も機能するはずだ。
ここまで1分1敗と連覇の可能性は消えているものの、未勝利のまま帰国するのでは選手たちのプライドが許さないだろう。しかも、中国戦で引き分け以下に終われば、最下位が決定する。そんな不名誉な結果を避ける意味でも、中国戦は勝利で締めくくりたいところだ。
取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)