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「シュートを撃てよ!」ピッチの田中碧に飛んだ声。日本代表で躍動するMFはなぜドイツ2部で輝けないのか【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2022年03月12日

2部リーグだから楽なんてことはない

徐々にチームに馴染んではいるものの、出場時間は限られている。(C)Getty Images

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 続くホームのインゴルシュタット戦でティヌーウ監督は再び4-4-2へシステムを戻し、この試合を3-0の快勝へと導いた。田中は61分途中出場。今後の起用法はどうなるのかはまだわからないが、一つヒントになりそうなことをティヌーウ監督がアウエ戦後に話していた。

 この試合、最初の交代選手が81分だったのだが、それについて次のように説明をしていた。

「今日の試合展開を見てもらうと思うが、ピッチ上には確かなフィジカル能力を持った選手が必要だった。特に終盤はロングボールの応酬となっていた。ボールを持ってプレーできる選手がベンチに多かったので、状況に応じての対応が必要になる。状況を乗り越えるための決断だ」
 
 監督交代直後でまだそれぞれの選手がどこまでできるかを正しく判断できる状況ではないという前提の上で、田中のことを「ボールを持ってプレーできる選手」として評価している一方で、フィジカルでのぶつかり合いばかりが予想される試合だとまだ起用を躊躇することもあるというふうに解釈できるだろうか。

 チームとしてのバランスが取れて、戦い方が整理されて、田中が自身の特徴をしっかり出せるような状況になってきたら、相乗効果は見込めるようになってくるはず。しばらく我慢の時が続くかもしれないが、チームの調子がいいのは、日本代表MFの状況を好転させることにも間違いなくつながる。

 2部リーグだから全てが楽なんてことはない。異なる文化圏で異なるサッカー観のなか自分の力を発揮するには、そのための環境と関係性を築き上げていく必要がある。周りを使うべきシーン、1人で持ち込むべきシーン、無理してでもこじ開けにいくシーン、慌てず落ち着けるべきシーン。ひとつずつプレー選択を整理して、優先順位をアップデートして、らしさを出してほしい。

取材・文●中野吉之伴

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