川崎の新旧3人のストライカーで悩んだ
一方、ピクシーやカズが圧倒的に記憶に残るタイプなのに対し、3位にしたマルキーニョスの最大の説得力は足跡(数字)だ。日本では、のべ8チームを渡り歩き、ほぼ期待を裏切ったことがない。来日当初は「点を取ることしか頭にない」タイプだったが、「徐々に共同作業に目覚めた」そうで、前線からの守備にも献身的でコンスタントにゴールを重ねる理想形を確立していった。
4位のオルンガは、短期間の在籍だったが才能が破格だった。柏レイソルでFW江坂任(現・浦和レッズ)ら周囲の選手たちは、アバウトにスペースへと流しておけば、オルンガが必ず競り勝ってゴールに迫ってくれた。J2からスタートしたが、J1昇格後の順応性も際立ち、Jリーグに留めておけるスケールではなくなってしまった。
4位のオルンガは、短期間の在籍だったが才能が破格だった。柏レイソルでFW江坂任(現・浦和レッズ)ら周囲の選手たちは、アバウトにスペースへと流しておけば、オルンガが必ず競り勝ってゴールに迫ってくれた。J2からスタートしたが、J1昇格後の順応性も際立ち、Jリーグに留めておけるスケールではなくなってしまった。
5位は川崎フロンターレの新旧3人のストライカーの比較で悩んだ。数字で判断するなら3年連続得点王(2013年、2014年、2015年)の大久保嘉人や、現在君臨するレアンドロ・ダミアンも捨て難い。
とくにダミアンは、最前線からの身体を張った守備もチームの活性剤となっている。だが、大久保もダミアンも、チームが黄金期を迎え圧倒的に主導権を握るなかで輝いてきた。一方、川崎の人気確立の土台を築き、歴史の浅いファンにも分かりやすい凄味や愉しさを伝えたのがジュニーニョだった。
時代やチームの成熟度に応じて選手の役割も異なってくるので難しい判断だったが、単独での魅了度、貢献度でジュニーニョを選んだ。
ほかにも短い期間で爆発的な活躍を見せたストライカーは少なくない。初代得点王のラモン・ディアスは、圧倒的なスピードが売りだった成長期とは異なる味をJリーグで見せていたし、エムボマの衝撃度やワシントンの職人芸も捨て難い。また2002年にMVPと得点王を獲得した高原直泰も歴史に残る圧倒的なパフォーマンスだったが、基本的に最盛期を欧州で迎えた日本人選手は対象外とした。
文●加部 究(スポーツライター)
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とくにダミアンは、最前線からの身体を張った守備もチームの活性剤となっている。だが、大久保もダミアンも、チームが黄金期を迎え圧倒的に主導権を握るなかで輝いてきた。一方、川崎の人気確立の土台を築き、歴史の浅いファンにも分かりやすい凄味や愉しさを伝えたのがジュニーニョだった。
時代やチームの成熟度に応じて選手の役割も異なってくるので難しい判断だったが、単独での魅了度、貢献度でジュニーニョを選んだ。
ほかにも短い期間で爆発的な活躍を見せたストライカーは少なくない。初代得点王のラモン・ディアスは、圧倒的なスピードが売りだった成長期とは異なる味をJリーグで見せていたし、エムボマの衝撃度やワシントンの職人芸も捨て難い。また2002年にMVPと得点王を獲得した高原直泰も歴史に残る圧倒的なパフォーマンスだったが、基本的に最盛期を欧州で迎えた日本人選手は対象外とした。
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