「あなたが教えてくれたことで、あなたは負けた」
疲れの中にも、強豪チームを下したという心地よさもあるのだろう。時折、インタビューの受け答えの中に笑いが交じった。「今日の菅原選手はウインガーとして先発しましたが、フェイエノールトを指揮するアルネ・スロット監督がAZ時代に使い出した起用法ですよね」と訊いてみたところ、菅原の顔がパッと明るくなった。
「アルネ・スロット監督が戦術として見出したものを今、そのまま僕らがやっている形でね。ほんとうに(相手にとって)嫌なことをやり続けたなあと、気持ちがいいです。『あなたが教えてくれたことで、あなたは負けた』と。まあ、僕の守備の行き方とか、立ち位置とか、(相手にとって)難しいと思いますよ。僕自身、相手に難しくさせようとして守備をしているので。今日は考えながら良い守備ができたと思います。疲れましたけれど(笑)」
前節、2−1で勝ったヘラクレス戦では、右SBで先発して試合の形を作り、82分から右ウイングに移って試合を締めくくった。フェイエノールト戦では右ウイングとして先発し、最後は右SBとして試合を終えた。ポジション変更を交えながら、“試合を作る”→“リードした試合を締めくくる”といういい流れの中でフル出場が続いている。
「そうですね。今日は、かなり走っていたので、『もしかしたら交代もあるかな』と思っていたんですが、後ろ(ウイング→SB)に下げてくれたのは、監督からの信頼を感じました。僕のプレースタイルをすごくわかってくれています。シニステラ選手との一対一もそう。サイドでの一対一では『絶対にやられない!』という気持ちでプレーして、やられなくてよかったです」
「アルネ・スロット監督が戦術として見出したものを今、そのまま僕らがやっている形でね。ほんとうに(相手にとって)嫌なことをやり続けたなあと、気持ちがいいです。『あなたが教えてくれたことで、あなたは負けた』と。まあ、僕の守備の行き方とか、立ち位置とか、(相手にとって)難しいと思いますよ。僕自身、相手に難しくさせようとして守備をしているので。今日は考えながら良い守備ができたと思います。疲れましたけれど(笑)」
前節、2−1で勝ったヘラクレス戦では、右SBで先発して試合の形を作り、82分から右ウイングに移って試合を締めくくった。フェイエノールト戦では右ウイングとして先発し、最後は右SBとして試合を終えた。ポジション変更を交えながら、“試合を作る”→“リードした試合を締めくくる”といういい流れの中でフル出場が続いている。
「そうですね。今日は、かなり走っていたので、『もしかしたら交代もあるかな』と思っていたんですが、後ろ(ウイング→SB)に下げてくれたのは、監督からの信頼を感じました。僕のプレースタイルをすごくわかってくれています。シニステラ選手との一対一もそう。サイドでの一対一では『絶対にやられない!』という気持ちでプレーして、やられなくてよかったです」
さらに21歳は、“気合”という言葉を強調した。
「気合って抽象的な言葉ですけれど、『最後は絶対に守りきってやる』とか『絶対に弾き返してやる』という気持ちを持ってないとね、ボールってそういう気持ちの強い方に転ぶもの。気持ちが強くないと、ボールは変なところに転がっていく」
そして、かつてアンダー世代の日本代表で指導を受けた森山佳郎氏の名を挙げた。
「昔、森山監督が『気持ちには引力がある』とすごく言っていた。その言葉が好きで、最後の最後まで『俺が絶対に決めてやる』『ボールがいくら来ても俺が絶対に守ってやる』といった気持ちがないとほんとうにやられるだろうし、シュートブロックもできないだろうし。それが今日の試合中に、頭に浮かんだ。ほんとうに『かかってこいや』という感じでやりましたね」
それがシニステラとの攻防につながったのだろうか?
「そうです。向こうもね、コロンビア代表でいい選手ですからね。『絶対に負けねえ』って」
2019年5月、菅原はU-20日本代表の一員としてコロンビアと試合し、シニステラとマッチアップしたことがあった。
「練習試合だったので、しかもU-20ワールドカップ前の練習試合だったので、そこまでバチバチでもなかったんですが、『とてもいい選手だなあ』と思ってました。それから何回とマッチアップすると、だんだん止め方もわかってきました」
2000年生まれの菅原と、1999年生まれのシニステラ、マラシアの熱い攻防は、彼らの長いサッカー生活の中でこれからも繰り広げられていくだろう。
取材・文●中田徹
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「気合って抽象的な言葉ですけれど、『最後は絶対に守りきってやる』とか『絶対に弾き返してやる』という気持ちを持ってないとね、ボールってそういう気持ちの強い方に転ぶもの。気持ちが強くないと、ボールは変なところに転がっていく」
そして、かつてアンダー世代の日本代表で指導を受けた森山佳郎氏の名を挙げた。
「昔、森山監督が『気持ちには引力がある』とすごく言っていた。その言葉が好きで、最後の最後まで『俺が絶対に決めてやる』『ボールがいくら来ても俺が絶対に守ってやる』といった気持ちがないとほんとうにやられるだろうし、シュートブロックもできないだろうし。それが今日の試合中に、頭に浮かんだ。ほんとうに『かかってこいや』という感じでやりましたね」
それがシニステラとの攻防につながったのだろうか?
「そうです。向こうもね、コロンビア代表でいい選手ですからね。『絶対に負けねえ』って」
2019年5月、菅原はU-20日本代表の一員としてコロンビアと試合し、シニステラとマッチアップしたことがあった。
「練習試合だったので、しかもU-20ワールドカップ前の練習試合だったので、そこまでバチバチでもなかったんですが、『とてもいい選手だなあ』と思ってました。それから何回とマッチアップすると、だんだん止め方もわかってきました」
2000年生まれの菅原と、1999年生まれのシニステラ、マラシアの熱い攻防は、彼らの長いサッカー生活の中でこれからも繰り広げられていくだろう。
取材・文●中田徹
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