最も恐れるべきことは、結果が出ないことに対して不必要な焦りを感じること
もちろん、後半に岩尾が2枚目のイエローカードを受けて退場処分になったことは大きなマイナス材料だ。細かく見れば前半に岩尾がカードを受けたのは小泉が軽率なミスをしたものをカバーしたプレーだった。2枚目に関しては、1枚カードをもらっている選手がリスクをかけて相手に飛び込む必要のある位置、状況だったかは大いに疑問だ。ロドリゲス監督がキーマンとして認識している2人がチームを苦しい状況にした一面があるのも事実だろう。
新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が5人と先週に発表され、キャスパー・ユンカーのコンディションが十分でないことも明らかになっている。こうしたやりくりの難しさは存在するが、今の浦和が最も恐れるべきことは、結果が出ないことに対して不必要な焦りを感じることで、今ある良い部分に目を背けてしまう、課題を克服するつもりが長所を失うような悪循環に陥ることだろう。最終的にシュートを決めるかどうかは試合結果に直結するが、そこに至る過程に悪い部分が多いわけではない。
良いプレーをしていながらも結果が出ないことで、試合内容まで悪くなってしまうチームはサッカー界にいくらでも見つけることができる。逆に、試合内容が拙い中でも勝利を重ねることで、プレーの質がどんどん向上していくこともある。今の浦和に必要なのは、前者の新たなチームに名を連ねないことであって、プレーの質を維持しながら結果を残して好循環に戻すこと。そうした意味での我慢強さ、ブレない忍耐力が問われている局面だと言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
良いプレーをしていながらも結果が出ないことで、試合内容まで悪くなってしまうチームはサッカー界にいくらでも見つけることができる。逆に、試合内容が拙い中でも勝利を重ねることで、プレーの質がどんどん向上していくこともある。今の浦和に必要なのは、前者の新たなチームに名を連ねないことであって、プレーの質を維持しながら結果を残して好循環に戻すこと。そうした意味での我慢強さ、ブレない忍耐力が問われている局面だと言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部