「肌感覚で学んでいかなければ成長も勝利もない」
もちろん課題もある。前半途中からは浦和にプレスをいなされて、ボールを前線へ運ばれる場面が増えていった。西川や岩波の鋭いキックにより手薄な逆サイドへ展開されて、明本のドリブルからピンチを迎えている。複数の選手で"プレスがはまった!"と思った状況でも、わずかなパスコースを見つけて通すスキルはJ2との違いを感じさせた。選手からは「ゴール前の強度や質は、かなりレベルが高い」(福岡)という声も聞こえている。
とはいえ、それは分かっていたこと。J1デビューの選手が7名もいた中で「肌感覚で学んでいかなければ成長も勝利もない」という曹監督の言葉を全員が肝に銘じて、今季の戦いを歩んでいくだけだ。
収穫もあり、課題も見えた開幕戦。余所行きの戦いではなく、昨年に積み上げてきたやり方での勝利は、今後への自信となるに違いない。
取材・文●雨堤俊祐(フリーライター)
収穫もあり、課題も見えた開幕戦。余所行きの戦いではなく、昨年に積み上げてきたやり方での勝利は、今後への自信となるに違いない。
取材・文●雨堤俊祐(フリーライター)