同僚ピケは「何度かどうするのかって聞いたけど、煮え切らない返答ばかりだった」
一旦、双方は条件面で基本合意に達していた。にもかかわらず、突然、契約延長ボーナス(内訳は代理人1500万ユーロ+デンベレ3000万ユーロ)と年俸3000万ユーロという逆オファーを提示してきたのだ。一方、デンベレ側は、メールを送っても返信がなく、最終オファーがダウン提示だったと主張する。
ジェラール・ピケはそんなデンベレについて、「何度かどうするのかって聞いたけど、煮え切らない返答ばかりだった。いつも成り行き任せって感じだ」と語っている。移籍市場の締め切りが近づく中、クラブは圧力をかけ続け、「これ以上起用することはない」と態度を鮮明にした。
しかし代理人が「数か月間、怪我で戦列を離れた時は何も起こらなかった」と応じれば、デンベレも「4か月なんてあっという間だ」と追随。結局、強硬手段も、暖簾に腕押しだった。
ジェラール・ピケはそんなデンベレについて、「何度かどうするのかって聞いたけど、煮え切らない返答ばかりだった。いつも成り行き任せって感じだ」と語っている。移籍市場の締め切りが近づく中、クラブは圧力をかけ続け、「これ以上起用することはない」と態度を鮮明にした。
しかし代理人が「数か月間、怪我で戦列を離れた時は何も起こらなかった」と応じれば、デンベレも「4か月なんてあっという間だ」と追随。結局、強硬手段も、暖簾に腕押しだった。
そう考えれば、デンベレが冬の移籍市場締め切り直前に届いたトッテナムからのオファーを一蹴したのは当然の成り行きと言える。クラブ内部には、来シーズンからの加入でパリ・サンジェルマンとすでに合意していると考えている者は少なくなく、「6か月間ここに残ることを選んだ。これは彼とクラブの双方にとって良くないことだ。理解に苦しむ」とラポルタは眉をひそめたが、すでに後の祭りだった。
移籍市場終了後に、クラブが矛を収めたのは周知の通り。これはやはりシャビの意向によるところが大きい。理由は主に3つある。1つ目が試合の流れを変えたり、他のウイングへの負担を軽減するのに役立つと理解しているから。2つ目がロッカールームにネガティブな空気が入り込むことを恐れたから。そして3つ目は、常々口にしていたように、“飼い殺し”を続けることはモビング(職場での心理的な嫌がらせ)に当たる可能性があり、クラブのイメージ悪化に繋がると考えたからだ。
来シーズンに向けてセサル・アスピリクエタ、アントニオ・リュディガー、アンドレアス・クリステンセン(いずれもチェルシー)、フランク・ケシエ(ミラン)といった選手の獲得を目指している中、それはもちろん得策ではない。さらに今のバルサにとって何が先決かと言えば、チャンピオンズ・リーグの出場権を獲得することだ。最大の補強ターゲットのアーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント)もCL出場をバルサのオファーを考慮に入れるための条件に挙げている。
文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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移籍市場終了後に、クラブが矛を収めたのは周知の通り。これはやはりシャビの意向によるところが大きい。理由は主に3つある。1つ目が試合の流れを変えたり、他のウイングへの負担を軽減するのに役立つと理解しているから。2つ目がロッカールームにネガティブな空気が入り込むことを恐れたから。そして3つ目は、常々口にしていたように、“飼い殺し”を続けることはモビング(職場での心理的な嫌がらせ)に当たる可能性があり、クラブのイメージ悪化に繋がると考えたからだ。
来シーズンに向けてセサル・アスピリクエタ、アントニオ・リュディガー、アンドレアス・クリステンセン(いずれもチェルシー)、フランク・ケシエ(ミラン)といった選手の獲得を目指している中、それはもちろん得策ではない。さらに今のバルサにとって何が先決かと言えば、チャンピオンズ・リーグの出場権を獲得することだ。最大の補強ターゲットのアーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント)もCL出場をバルサのオファーを考慮に入れるための条件に挙げている。
文●ジョルディ・キシャーノ(エル・パイス紙バルサ番)
翻訳●下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
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