【広島｜採点・寸評】
GK
１　林 卓人　６
後半ロスタイムにレアンドロにフリーでヘッドを打たれるが、これは相手のミスで事なきを得る。それ以外はピンチらしいピンチはなく、前節に続き無失点で終えた。
 
DF
４　水本裕貴    6.5
素早いカバーリングで神戸の２シャドーにしっかり対応。クロスの処理も盤石で、マッチアップすることが多かった渡邉に仕事をさせなかった。
 
５　千葉和彦    6.5
相手の縦パスへのケアが素晴らしく、自由な展開を許さなかった。終始、レアンドロを抑え込み、神戸の攻撃力を大きく落とした点も評価できる。フィードの精度も高かった。
 
19　佐々木翔    6.5
序盤はやや慌てる姿があったものの、24分にはボール奪取から攻め上がって佐藤のゴールをアシスト。その後は、落ち着いたプレーで右サイドに蓋をした。
 
MF
６　青山敏弘　6.5
先制点の起点となった佐藤への縦パスは秀逸で、３点目はこの男のボールカットから生まれた。広島のチャンスに常に絡み、守備面でも身体を張ってボールを奪い続けた。
 
８　森﨑和幸　6.5
青山が攻撃に大きく関与した分、後方でチームのバランスを取った。千葉、水本らとのコンビネーションが良く、時には最終ラインに入り神戸の攻撃を撥ね返した。
  
18　柏 好文　6.5
ひとつ前の野津田と協力して左サイドを崩しにかかった。「注意していた」という高橋峻に一度、裏を取られるシーンはあったものの、その後はマークを怠らなかった。
 
９　ドウグラス　７
ともに佐藤のアシストを受け、前後半に１点ずつを奪取。動き出しの質が非常に高く、フィニッシュも冷静。２試合続けての２ゴールで快勝の立役者となった。
 
24　野津田岳人 6.5
鋭い切り返しから高橋峻をかわし、その後に山本に倒されてPKを獲得。落ち着いて右隅に決めて、チーム３点目を奪った。佐藤、ドウグラスとの連係は◎。

27　清水航平 ６
安田のマークに苦慮するシーンがあった半面、時間を経るごとに主導権を握った。欲を言えば攻撃面でもう少しらしさを出してほしかったが、最後まで走り切った。 

FW
11　佐藤寿人　７
24分についに12年連続ふた桁ゴールの記録を達成。ドウグラスの２ゴールもアシストするなど、攻撃の中心として輝いた。そのポストプレーは安定感抜群だった。
 
交代出場
FW
29　浅野拓磨　６
佐藤に代わり62分から出場。すでに４ゴールを奪っていたチームの重心が後ろにかかるなか、カウンターの起点になろうと奮闘した。
 
MF
25　茶島雄介　－
86分にはロングフィードを相手最終ラインの裏で受け、浅野につなぐがビッグチャンスには至らず。それでも積極的にプレーに絡み、チームの勝利に貢献した。
 
MF
28　丸谷拓也　－
無失点でゲームを終わらせるために90分に登場。中盤でボールを拾い、ミドルを狙うなどリスクのかからないプレーを選択し、与えられた役目を果たした。
 
監督
森保 一　6.5
序盤は神戸の攻撃をしっかり抑え、確実にゴールを奪う。堅守をベースに速攻、遅攻と攻撃の形を柔軟に変えた。「まだ課題は多い」と話すも、その戦いぶりは完璧に近かった。
 
取材・文：本田健介（サッカーダイジェスト編集部）
 
※MAN OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。