名古屋は名より実を取るような編成プラン
サンフレッチェ広島と鹿島は、欧州ベースの監督のもとでリスタートを切るという部分は共通する。ただし、広島はアカデミー出身の野津田岳人がヴァンフォーレ甲府から、川村拓夢が愛媛FCから確かな成長を遂げて復帰する以外、ほとんどメンバー編成に変わりがないのに比べると、鹿島は町田浩樹や犬飼など数年チームを支えてきた主力が去り、名古新太郎や鈴木優磨が復帰するなど、かなりの入れ替わりがあるのは大きく違う。
広島には青山敏弘のような大ベテランもいるが、基本的に若い選手が1年経験を積んだところに新監督が戦術的な要素をどう加えてくるのかが鍵になる。一方で鹿島は監督も戦術も入れ替わるので、コロナ禍で新監督の来日が遅れることもあり、前半戦はなかなか厳しい戦いも予想される。
ただ、レネ・ヴァイラー新監督はベルギーのアンデルレヒトを就任1年でリーグ優勝に導くなど、わりと早い落とし込みができるタイプにも見えるので、クラブのレジェンドの一人である岩政大樹コーチのサポートも含めて注目だ。
長谷川健太監督を迎える名古屋グランパスは、主力もしくはそれに近い選手のアウトが目立つ一方で、仙頭啓矢や河面旺成など、目の肥えたファンをおっと唸らせそうな補強が目を引く。また外国人もロアッソ熊本からターレス、セレッソ大阪からチアゴ、鹿島からレオ・シルバと、コロナ禍でのタイムラグが無い国内移籍にこだわるなど、名より実を取るような編成プランがどう出るか。いずれにしても長谷川新監督とコーチングスタッフの役割が大きい。
広島には青山敏弘のような大ベテランもいるが、基本的に若い選手が1年経験を積んだところに新監督が戦術的な要素をどう加えてくるのかが鍵になる。一方で鹿島は監督も戦術も入れ替わるので、コロナ禍で新監督の来日が遅れることもあり、前半戦はなかなか厳しい戦いも予想される。
ただ、レネ・ヴァイラー新監督はベルギーのアンデルレヒトを就任1年でリーグ優勝に導くなど、わりと早い落とし込みができるタイプにも見えるので、クラブのレジェンドの一人である岩政大樹コーチのサポートも含めて注目だ。
長谷川健太監督を迎える名古屋グランパスは、主力もしくはそれに近い選手のアウトが目立つ一方で、仙頭啓矢や河面旺成など、目の肥えたファンをおっと唸らせそうな補強が目を引く。また外国人もロアッソ熊本からターレス、セレッソ大阪からチアゴ、鹿島からレオ・シルバと、コロナ禍でのタイムラグが無い国内移籍にこだわるなど、名より実を取るような編成プランがどう出るか。いずれにしても長谷川新監督とコーチングスタッフの役割が大きい。
昨年3位の神戸は、トーマス・フェルマーレンが現役引退したが、槙野と汰木康也を浦和から、扇原を横浜から獲得。アウトもかなり最小限に留めており、メンバー編成を見ればプラスに見える。ただし、ACLのプレーオフを勝ち抜いて本戦出場となった場合に、やや選手層に心許なさもあるだけに、夏にまた大きな動きがあるかもしれない。戦術がシンプルなチームなので、個のタレント力は生かしやすいが、相手に対策されやすい側面もあり、三浦淳寛監督がどう選手を組み合わせ、時に変化を加えていけるか。
アビスパ福岡はエミル・サロモンソンという大きな車輪を失ったものの、基本のベースは維持したまま、J2得点王のルキアン、サイドアタッカーの田中達也など、いかにも長谷部茂利監督のサッカーにフィットしそうな補強が目立ち、純粋に戦力アップは間違いないと見られる。これまで1年で降格という負のサイクルを払拭して、さらなる飛躍を目指すシーズンだが、相手も対策が進んでくるだけに、指揮官の戦術的なアップデートも鍵になる。
アビスパ福岡はエミル・サロモンソンという大きな車輪を失ったものの、基本のベースは維持したまま、J2得点王のルキアン、サイドアタッカーの田中達也など、いかにも長谷部茂利監督のサッカーにフィットしそうな補強が目立ち、純粋に戦力アップは間違いないと見られる。これまで1年で降格という負のサイクルを払拭して、さらなる飛躍を目指すシーズンだが、相手も対策が進んでくるだけに、指揮官の戦術的なアップデートも鍵になる。