福岡は“九州の盟主”たい！　今では九州のほとんどの県にJクラブができたけど、ウチが最初たい！　みんな頑張ってほしいけど、くれぐれも福岡を超えることがないよう、気をつけてほしいとばい。
 
　このところ久留米市が鳥栖に取り込まれるとか、北九州に新スタジアムができるとか、ちょっと気になる動きもないわけではない。もっとも、北九州をライバルと思ったことはないっちゃけどね。新スタジアムは羨ましいけど、あれができる時にはJ1に復帰しとるけん、ダービーができんのは残念たい！
 
　最近の福岡で楽しみなのは、U-22日本代表に金森（健志）と亀川（諒史）が選ばれたことやね。この間のコスタリカ戦では、亀川が先制点をアシストするクロスを披露したし、途中出場の金森もシーズンで見たことないようなミドルを決めて、「それを普段からやらんか！」と思わず叫んだばい（笑）。
 
　あのゴールで、世界に実力がばれちゃったよね。僕らだけの金森でいてほしかったんやけど。まあ、そういう期待の若手も出てきたし、監督も戦い方も変わったし、今季からアパマンさんがスポンサーに入ってクラブのCMもばんばん流すようになったし。今季の福岡はこれまでになく、いろんな変化が起こっているという意味で、注目してほしいとばい！
 
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■座右の銘：勝ちに不思議の勝ちあり、負けにも不思議の負けあり
■歴代で最も尊敬する監督：ネストール・オマール・ピッコリ
■歴代で最も愛した選手：城後寿
■最も記憶に残る試合：2010年12月25日の天皇杯準々決勝、対FC東京戦（熊谷スポーツ文化公園陸上競技場）
【その理由】１-０で勝っていたのに、試合終了ラスト30秒くらいのところで石川直宏に同点弾を喰らって延長突入。そのあと結局負け。あと30秒我慢できれば、アビスパ史上初、九州Ｊリーグクラブ史上初の準決勝進出だったのに！　この試合以来、石川直宏が好かん。
■あなたにとってアビスパ福岡とは：愛……ですかね。
 
宇都宮徹壱／うつのみや・てついち　1966年、東京都生まれ。97年より国内外で「文化としてのフットボール」をカメラで切り取る活動を展開中。近著に『フットボール百景』（東邦出版）。自称、マスコット評論家。公式メールマガジン『徹マガ』。http://tetsumaga.com/