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【選手権決勝プレビュー】役者揃いのファイナル! 互いに代役選手が奮闘するサイドの出来がポイント

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年01月09日

大津はいかに一村の突破力を引き出せるか。青森山田は相手エース小林へのクロスを封じれるか?

大津の和田は持ち前の攻撃センスで前線にも絡んでいく。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

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 大津の和田は足もとの技術に優れていて、ビルドアップの際に森田と薬師田澪(3年)のダブルボランチとうまく連動しながら、ボールを前に運んでいくことができる。彼を右に置くことで、試合中のフォーメーションの可変もスムーズに行き、ボールはより動くようになった。
 

青森山田の小野は堅守とともにピンポイントクロスも持つ左サイドバックだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 だが、日高の突破力はやはり強烈な武器であっただけに、青森山田の強固な守備を破るには、一村の突破力に頼るところが大きい。ポイントはチームとしていかにそれを引き出すか。そう考えると和田がボランチラインに関わってボールを動かすことで、相手のサイドバックを食いつかせてから裏を狙って、一村の突破力を引き出すという展開に持ち込めるかに注目をしたい。

 一方の青森山田は小野と中山も攻守において、青森山田の哲学をきちんとやり抜いている印象を受ける。守備ではクロスを上げさせない守備、ゴールを隠す守備をCBコンビと連動してやっており、攻撃面では自ら仕掛けるというよりも、左の田澤夢積(3年)と右の藤森の強烈なアタッキング能力を後ろからサポートすることに徹しているようにも感じる。

 左は多久島と役割は変わらないが、右に関しては、大戸は追い越してどんどんクロスを上げるタイプなので、その違いはある。青森山田としてはいかに大津のポゼッションに対してマークがズレない守備ができるか。大津の最前線には191cmのFW小林俊瑛(2年)がいるだけに、これまで通りクロスを上げさせない守備ができるか。ここがポイントになるだろう。

 また、大津には小林だけではなく、ダブルボランチに森田と薬師田の不動のコンビがいる。森田の出場は負傷の状況にもよるが、ベンチには再来年に間違いなく目玉になるであろう1年生MFの碇明日麻もおり、展開する選手、フィニッシャーは揃っている。

 それは青森山田も同じ。青森山田にはなんと言ってもFC東京内定の松木玖生(3年)と町田内定の宇野禅斗(3年)の高校ナンバーワンのボランチコンビが君臨。前線にもずば抜けた身体能力を持つ名須川真光(3年)と渡邊星来(3年)のダブルストライカーがいる。

 サイドを制するものは試合を制する――。役者揃いの決勝戦、果たして新国立の初王者となるのは青森山田か、大津か。決戦の火蓋は1月10日に切って落とされる。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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