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クリアソン新宿がJFL昇格、自らは引退。小林祐三が現役最後の日に「死ぬ前に思い出す試合かな」と語った理由

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2021年12月20日

「最後のクラブがクリアソンで、この試合で、もう言うことはない」

明るい笑顔で小林は「最後のクラブがクリアソンで、この試合で、もう言うことはない」と語った。写真:郡司聡

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 04年に静岡学園高から柏へ加入し、昨季限りで鳥栖を退団するまで、プロ選手としては、17年のキャリアを刻んだ。また新宿では株式会社Criacao(クリアソン)での仕事に従事しながら、サッカーボールを追いかけてきたが、もう二足の草鞋を履くこともない。新宿にとって運命の入れ替え戦は、サッカープレーヤー小林にとって、どんな価値を持っていたのだろうか。

「プロ2年目(05年)に柏でJ2に落ちて、06年に昇格をして、マリノスに移籍してからはJリーグのタイトルを逃したあとに天皇杯を優勝するとか、鳥栖でも奇跡の残留を経験してきました。そのなかで嬉しい試合やツラい試合もたくさんありましたが、今日はキャリアのハイライトに色濃く刻まれる試合でした。ディビジョンやカテゴリーは関係なく、この1年間、厳しいなりに最高の仲間とつながりながら頑張ってこれたことで、死ぬ前に思い出す試合かなと思います。最後のクラブがクリアソンで、この試合で、もう言うことはないですね」

チームメイトから胴上げされる小林。「最高の仲間とつながりながら頑張ってこれた」と述べた。

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 小林の次なるキャリアは、鳥栖の強化担当。本人は強化担当の仕事について、「前々から関心があった業務。自分の経験を生かしながら、前に進めるキャリア選択」と話す。新宿における小林の存在価値は、成山一郎監督いわく、周りのお手本のような存在だったという。「一緒にできて光栄だった」と話したチームメートの森村昂太は、そんな彼の存在価値を体感してきたひとりだ。森村はこれからの小林に向けて、こんなエールを贈った。

「僕が言えることではないですが、思考の部分が深い祐三さんが、違った角度やアプローチでサッカー界に貢献してくれるんじゃないか。そんな期待感があります」

 試合直後、入れ替え戦を視察に訪れていた原博実Jリーグ副理事長から「まだやれんな」と声を掛けられると、小林は原副理事長としばらく対話を重ねていた。その内容は、強化担当としての鳥栖の話題が、大半を占めたという。小林の視線は、早くも次に向かっていた。

取材・文●郡司 聡(フリーライター)
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