「昌平戦から前橋育英戦までの流れの反省を生かして、全員で最後まで戦いきることを決意し合えた」
金沢を中心にチームはひとつになった。参入戦1回戦ではプリンス中国王者で、今年のインターハイ準優勝の米子北を攻守一体となったサッカーで3-1の勝利。そして決定戦の相手は2年連続選手権ベスト4でプリンス北信越の王者・帝京長岡。しかも初戦となる帝京長岡に対して、桐生一は全力を尽くした米子北戦から中1日のハードスケジュール。前半で3-1のリードを許す苦しい展開となったが、ここから不屈の精神を見せた。
73分にDF倉上忍が左サイドを駆け上がると、前に出ていた相手GKの位置をよく見て、ロングシュートをゴールに突き刺した。80分には左CKからDF大隅斗聖がヘッドで同点ゴールを叩き込むと、相手に退場者が出て数的優位になった直後の87分に吉田が執念の逆転ゴール。
試合を一気にひっくり返して、4-3の勝利。選手権優勝候補の2チームを撃破して、悲願のプレミアリーグ初昇格を手にした。奇しくもこのスコアと展開は2017年にプリンスリーグ関東昇格を決めた東海大相模戦と全く一緒だった。
「昌平戦から前橋育英戦までの流れの反省を生かして、ストレッチも入念にやったし、全員で最後まで戦いきることを決意し合えた。全員が同じ方向で最後まで戦い抜けた結果だと思います」(金沢)
彼らは自分たちの力で最後は笑顔で高校サッカーを締めくくることができた。後輩たちは笑顔で来年1つ上のステージに立てることが決まった。不屈の精神で桐生一サッカー部の歴史を塗り替えた代として、彼らの激闘は記憶に刻まれていくだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
試合を一気にひっくり返して、4-3の勝利。選手権優勝候補の2チームを撃破して、悲願のプレミアリーグ初昇格を手にした。奇しくもこのスコアと展開は2017年にプリンスリーグ関東昇格を決めた東海大相模戦と全く一緒だった。
「昌平戦から前橋育英戦までの流れの反省を生かして、ストレッチも入念にやったし、全員で最後まで戦いきることを決意し合えた。全員が同じ方向で最後まで戦い抜けた結果だと思います」(金沢)
彼らは自分たちの力で最後は笑顔で高校サッカーを締めくくることができた。後輩たちは笑顔で来年1つ上のステージに立てることが決まった。不屈の精神で桐生一サッカー部の歴史を塗り替えた代として、彼らの激闘は記憶に刻まれていくだろう。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)