各チームを恐れさせた“デスゴール”。嫌だった本当の理由は…
日本を代表する二人のストライカーの背中を追い続けた磐田での日々。「足も速くなかったので、大事にしていたのは動き出しのタイミング。DFと駆け引きをするなか、そういう部分で勝負していたかな」と振り返る。J1リーグ通算154得点のなかで、前田氏にとって思い出深いゴールとは? そしてあのジンクスについても語っていただいた。
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――最も印象に残っているゴールを挙げるとすると?
現役時代を振り返って最も印象に残っている得点は、やはりナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)決勝戦でのゴールです(※2010年大会で磐田が5-3で広島に勝ち、2度目の優勝を飾った)。1-2で負けていて、そこからアディショナルタイムに追いついた時のゴールは自分の中ですごく印象に残っています。
――そこまで印象に残っていた理由は?
ゴール自体は、GKが弾いたのを押し込んだだけでしたけど、結局その後チームは逆転して優勝したので、形はどうあれサポーターも含めてみんなが望んでいたゴールを獲れたという意味では、自分の中で最も思い出深いゴールです。
――前田さんと言えば、シーズンの最初にゴールを決めたチームがJ2に降格するというジンクスが、いわゆる“デスゴール”というネーミングとともに一時期話題になりました。新聞やテレビでも取り上げられましたね。
ありましたね、そんな報道も(笑)。ただ、そういう言い方をされるのは、決して気分のいいものではなかったです。
――当時は、「相手チームにも失礼」という見方もチーム内にはあったようですが、前田さん自身はどう受け取られていたのでしょうか。
僕の受け取り方は少し違っていて、ゴールを奪ったそのチームが、そのシーズンに降格するということは、リーグで強くなかったチームということになる。結局シーズンの最初はいつもそういうチームからしか点が獲れない、と思われているような気がしていて。つまり、強いチームから点が獲れない選手って言われている感じがあって、それであまりいい気分ではなかったんです。
――しかし、154得点も挙げるなかで、相手が弱いチームばかりということはなかったでしょう。
あとは、けっこう僕はスロースターターみたいな感じでも言われていましたからね。シーズンの序盤はなかなか点が獲れなくて。最初は“降格するようなチームからしか点が獲れない選手”という風にも受け取っていたんですよ。
現役時代を振り返って最も印象に残っている得点は、やはりナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)決勝戦でのゴールです(※2010年大会で磐田が5-3で広島に勝ち、2度目の優勝を飾った)。1-2で負けていて、そこからアディショナルタイムに追いついた時のゴールは自分の中ですごく印象に残っています。
――そこまで印象に残っていた理由は?
ゴール自体は、GKが弾いたのを押し込んだだけでしたけど、結局その後チームは逆転して優勝したので、形はどうあれサポーターも含めてみんなが望んでいたゴールを獲れたという意味では、自分の中で最も思い出深いゴールです。
――前田さんと言えば、シーズンの最初にゴールを決めたチームがJ2に降格するというジンクスが、いわゆる“デスゴール”というネーミングとともに一時期話題になりました。新聞やテレビでも取り上げられましたね。
ありましたね、そんな報道も(笑)。ただ、そういう言い方をされるのは、決して気分のいいものではなかったです。
――当時は、「相手チームにも失礼」という見方もチーム内にはあったようですが、前田さん自身はどう受け取られていたのでしょうか。
僕の受け取り方は少し違っていて、ゴールを奪ったそのチームが、そのシーズンに降格するということは、リーグで強くなかったチームということになる。結局シーズンの最初はいつもそういうチームからしか点が獲れない、と思われているような気がしていて。つまり、強いチームから点が獲れない選手って言われている感じがあって、それであまりいい気分ではなかったんです。
――しかし、154得点も挙げるなかで、相手が弱いチームばかりということはなかったでしょう。
あとは、けっこう僕はスロースターターみたいな感じでも言われていましたからね。シーズンの序盤はなかなか点が獲れなくて。最初は“降格するようなチームからしか点が獲れない選手”という風にも受け取っていたんですよ。