攻守のバランスを考えれば、CF起用がベストだろう。
エデルソンは、諸手続きがスムーズに進めば最短で7月19日の3節・川崎戦から出場が可能となる。注目されるのはその起用法だ。
レアンドロ退団を受け、第2ステージ1節の鳥栖戦では、工藤壮人を4-3-3のウイングからCFへ、武富孝介をインサイドハーフからウイングへスライド起用して戦った。大津祐樹が左膝後十字靭帯損傷でリハビリ中、残るFW登録もルーキーの大島康樹と2種登録の浮田健誠とあって、エデルソンは即戦力として期待がかかる。
アル・ワスル時代は主にサイドハーフとウイング、得点王に輝いた13年のアトレティコPRでは2トップの一角でプレー。渡辺ダイレクターは「自分は監督ではないので」と前置きしながらも、「トップ下も含めて前のポジションならどこでも対応できる選手。今いる選手との連係を重視して決めていくと思う」とCF、ウイングの二通りでの起用を視野に入れていることを明かした。
エデルソン本人に「CFとウイングどちらでプレーしたいか?」と尋ねると、「ゴールを決めるという意味では、CFのほうが自分も慣れているので得点の可能性は高いと思います」という答えが返ってきた。(「監督がサイドでと指示するのであれば、もちろんそこでプレーして、チームに貢献できるように全力を尽くします」とも話しているが)。
では、前線の顔ぶれはどうなるか。エースナンバー9を背負う工藤は常々CFでプレーしたいと公言しているが、おそらくエデルソンはCF起用がベストだろう。彼の得点力を最大限に活かすため、最も得意とするポジションに置く意味もあるが、ウイング起用では「守備面」に不安が残るからだ。
リーグ戦でチームトップの6点を挙げているクリスティアーノは不動のレギュラーながら、背後のスペースを突かれてサイド攻撃からの失点を招く場面が散見。両サイドにブラジル人アタッカーを置くのは、チームの課題であるサイドへの寄せやクロスへの対応、その場合にCFに入る工藤の負担を考えてもリスクが大きすぎる。攻守のバランスを考えれば、スタートポジションにCFエデルソン、ウイングに工藤とクリスティアーノを据えて、流動的にプレーさせるのが現実的か。
幸いなのは、「(ブラジル人FWには)自分が点を取りたいという我が強い選手が多いなか、チームのことをすごく大事にしてくれる」(渡辺ダイレクター)こと。「レイソルのスタイルに適応できると思う」とフロント陣は自信を覗かせる。
「まずはレイソルのストライカーになること。そして日本のトップストライカーと呼んでもらえるように日々取り組んでいきたい」
柏の巻き返しの命運を握る助っ人の挑戦が、いよいよ幕を開ける。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
■プロフィール
エデルソン/1989年3月13日生まれ、ブラジル出身。171センチ・68キロ。アトレティコ・パラナエンセ(BRA)―セアラーSC(BRA)―ABC FC(BRA)―セアラーSC―ABC FC―アトレティコ・パラナエンセ―アル・ワスル(UAE)―柏。13年ブラジル全国選手権で得点王を獲得。南米サッカークラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスの出場経験も持つなど、即戦力のストライカーとして期待が懸かる。
レアンドロ退団を受け、第2ステージ1節の鳥栖戦では、工藤壮人を4-3-3のウイングからCFへ、武富孝介をインサイドハーフからウイングへスライド起用して戦った。大津祐樹が左膝後十字靭帯損傷でリハビリ中、残るFW登録もルーキーの大島康樹と2種登録の浮田健誠とあって、エデルソンは即戦力として期待がかかる。
アル・ワスル時代は主にサイドハーフとウイング、得点王に輝いた13年のアトレティコPRでは2トップの一角でプレー。渡辺ダイレクターは「自分は監督ではないので」と前置きしながらも、「トップ下も含めて前のポジションならどこでも対応できる選手。今いる選手との連係を重視して決めていくと思う」とCF、ウイングの二通りでの起用を視野に入れていることを明かした。
エデルソン本人に「CFとウイングどちらでプレーしたいか?」と尋ねると、「ゴールを決めるという意味では、CFのほうが自分も慣れているので得点の可能性は高いと思います」という答えが返ってきた。(「監督がサイドでと指示するのであれば、もちろんそこでプレーして、チームに貢献できるように全力を尽くします」とも話しているが)。
では、前線の顔ぶれはどうなるか。エースナンバー9を背負う工藤は常々CFでプレーしたいと公言しているが、おそらくエデルソンはCF起用がベストだろう。彼の得点力を最大限に活かすため、最も得意とするポジションに置く意味もあるが、ウイング起用では「守備面」に不安が残るからだ。
リーグ戦でチームトップの6点を挙げているクリスティアーノは不動のレギュラーながら、背後のスペースを突かれてサイド攻撃からの失点を招く場面が散見。両サイドにブラジル人アタッカーを置くのは、チームの課題であるサイドへの寄せやクロスへの対応、その場合にCFに入る工藤の負担を考えてもリスクが大きすぎる。攻守のバランスを考えれば、スタートポジションにCFエデルソン、ウイングに工藤とクリスティアーノを据えて、流動的にプレーさせるのが現実的か。
幸いなのは、「(ブラジル人FWには)自分が点を取りたいという我が強い選手が多いなか、チームのことをすごく大事にしてくれる」(渡辺ダイレクター)こと。「レイソルのスタイルに適応できると思う」とフロント陣は自信を覗かせる。
「まずはレイソルのストライカーになること。そして日本のトップストライカーと呼んでもらえるように日々取り組んでいきたい」
柏の巻き返しの命運を握る助っ人の挑戦が、いよいよ幕を開ける。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
■プロフィール
エデルソン/1989年3月13日生まれ、ブラジル出身。171センチ・68キロ。アトレティコ・パラナエンセ(BRA)―セアラーSC(BRA)―ABC FC(BRA)―セアラーSC―ABC FC―アトレティコ・パラナエンセ―アル・ワスル(UAE)―柏。13年ブラジル全国選手権で得点王を獲得。南米サッカークラブ王者を決めるコパ・リベルタドーレスの出場経験も持つなど、即戦力のストライカーとして期待が懸かる。