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シャビ就任の上げ潮ムードが一瞬で砕け散ったバルサ。番記者が指摘する根深い課題とは?「まだ顕著な効果は何も見られず」【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2021年12月11日

バルサはもう何年も前から過去に縛られ、無駄に時間を過ごしてきた

バイエルン戦の大敗がターニングポイントとなるか。(C)Getty Images

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 最近またぞろ原点回帰論がどこからともなく沸き起こっているが、もはやバルサ・ブランドに頼る時代は終わった。物事の表面だけを見て、希望的観測に基づいた発言を繰り返すジョアン・ラポルタ会長も、その上から目線の態度を改めるべきだ。

 もちろんバルトメウからとてつもない負の遺産を受け継ぎ、底なし沼を右往左往しなければならない点は情状酌量の余地があるが、だからと言って行き当たりばったりの決断をすることの言い訳にはならない。

 バルサはもう何年も前から過去に縛られ、無駄に時間を過ごしてきた。価値観の押し売りをするのではなく合理的に物事を捉え、大言壮語を並べるのではなく早急に抜本的な構造改革に取り掛からなければならない。でなければ、現在のシュレッダーにかけられたような状態に歯止めをかけるのは不可能だ。
 
 優秀な選手が劣化し、力が落ちた選手がいつまでも居座る。それが今のバルサだ。バイエルン戦後、シャビは厳しい警鐘を鳴らしたが、その現状に即した取り組みをしなければ、それこそ笛吹けど踊らず、に終わってしまう。

 シャビは就任1か月を経て、目先の勝利に囚われるのではなく、まともで威厳のあるチーム作りの構築から着手しなければならないと訴えた。チャンピオンズ・リーグで競い合うのではない。カンプ・ノウのファンにリスペクトされる戦いを見せることが先決なのだ。

 その欧州最大の規模を誇るホームスタジアムは、老朽化が進行している。まるでその主が抱えている病を映し出すかのように。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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