3-1-4-2ならばスピードスターの選手たちを活かしやすい
いっそ4-4-2以外のプレッシング系として、3-1-4-2を準備してはどうか。2トップに加えて、2人のインサイドハーフを置くこのシステムでは、前に多くの人数を割くため、プレッシングは非常にかかりやすい。今季のサガン鳥栖がやっていたように、相手のビルドアップに応じて、1トップ+3トップ下など前線の形を変えつつ、マークを当てはめ、両ウイングハーフは少なくとも自陣で守備をするまでは下がらない。一方で守るフェーズ、スコア状況や時間帯になったら、5-3-2で固める形にスムーズに移行できる。3バック系は攻守にメリハリをつけやすい。
4-3-3にトライしたことは良いが、選手の特徴やパフォーマンス的に、どこかで行き詰まるような気はする。いや、もう行き詰まっているのかも。古橋亨梧や前田大然、浅野拓磨といったスピードスターが皆ベンチを温めたり、ベンチ外になったりするのも勿体ないと感じている。3-1-4-2なら、彼らの特徴を活かしやすいだろう。
最後に、ポルトガルのポルティモネンセで試合に出始めた中島翔哉の復帰にも期待している。11節・ベレネンセス戦では先制ゴールを挙げた。オマーン戦の三笘薫から改めて感じたように、やはり異能のドリブラーが1人いると、試合の展開やバランスを整えやすくなる。かといって三笘だけに依存するのもコンディションや調子の崩れが怖いので、3-1-4-2で起用するかどうかはともかく、中島が復調すれば頼もしい。対戦相手にとっては、間違いなく嫌なカードだ。
文●清水英斗(サッカーライター)
最後に、ポルトガルのポルティモネンセで試合に出始めた中島翔哉の復帰にも期待している。11節・ベレネンセス戦では先制ゴールを挙げた。オマーン戦の三笘薫から改めて感じたように、やはり異能のドリブラーが1人いると、試合の展開やバランスを整えやすくなる。かといって三笘だけに依存するのもコンディションや調子の崩れが怖いので、3-1-4-2で起用するかどうかはともかく、中島が復調すれば頼もしい。対戦相手にとっては、間違いなく嫌なカードだ。
文●清水英斗(サッカーライター)