使命感、悔しさ、サッカーへの純粋な想い…相模原のキャプテン鎌田次郎の生き様

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2021年11月28日

「チームでどれだけまとまれるかが大事」

シーズン序盤は負傷離脱する時期も。だが、不屈のキャプテンはどんな状況でも前を向いてチームを支え続けてきた。写真:田中研治

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 一方、若手からはどう見られているのか。メンバーから外れても、チームを下支えするベテラン選手たちについて、20歳の松橋優安は次のように語る。

「これがプロサッカー選手のあるべき姿なんだ、と。練習で手を抜くとかないし、たとえ出られなくても、一つひとつのプレーに全力を注いでいる。だからこそ、試合に出させてもらっている自分は、もっとやらないといけないなと思う。

 うかうかしていると、すぐスタメンを取られるっていう気持ちで、やらせてくれるというか。そういう競争をしながら、毎日練習できているのはありがたい。だから、学ぶことばかりです」

 やるべきことを貫いてきた鎌田にチャンスが訪れたのは、11月21日に行なわれたJ2リーグ第40節の愛媛FC戦。背番号24はスターティングメンバーに名を連ねる。ピッチに立つのは、途中出場した10月10日の33節・京都サンガF.C.戦以来。先発は、6月13日の18節・水戸ホーリーホック戦ぶりだ。

 試合は、1点ビハインドで迎えた終了間際に2得点し、2-1の逆転勝利を収める。85分に途中交代するまでの自身のパフォーマンスを「可もなく不可もなくってところだと思います」と自己評価する鎌田は、こう続ける。

「求められるのは声を出す部分だったり、チームをまとめる部分で、それは出せたと思います。久しぶりの試合でしたけど、80分ぐらいできたのはプラスに捉えています」
 
 愛媛戦の勝利で、チームは降格圏を脱出。悲願の残留に向け、貴重な勝点3奪取に貢献した鎌田は、ホーム最終戦となる次節の松本山雅FCを見据え、気合いを入れ直す。

「一戦一戦、臨む気持ちは変わらないと思います。相手が変われば、サッカーの内容も変わりますが、相手のストロングを抑えて、ウィークなところを突いていく作業は変わらない。最高の状態で臨めるように。チームでどれだけまとまれるかが大事だと思います」

 鎌田もフル出場した5月の前回対戦では1-2で敗れている。きっちりとリベンジを果たし、残留へと力強く前進したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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