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「玖生に聞いても意味がない」青森山田の町田内定ボランチは、なぜU-23アジア杯予選に飛び級招集された同僚の話を聞かなかったのか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年11月18日

「周りからの期待や優勝候補という呼び声もあるけど、自分たちの強さや弱い部分は…」

U-18日本代表合宿での横浜とのトレーニングマッチでは、能力の片りんを見せている。写真:松尾祐希

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 サッカー選手として、選外になった悔しさはある。だが、前に進まなければ成長はない。小学校6年生の時に「このまま県内でプレーしても、さらに成長できない」と感じて福島を離れ、青森山田中に進学した。その時と同じく、今やるべきことを考えて、周りの活躍には流されなかった。
 
 常に矢印を自分に向ける――。そうした考えは、冬の高校サッカー選手権への想いを聞かれた時にも現われていた。

「優勝候補としてのプレッシャーはあまりない。(インターハイ、U-18高円宮杯プレミアリーグ、選手権を制しての)三冠を掲げているのは周りではなく、自分たち。それに近づいているのは、自分たちが積み上げられてきたからこそ。周りからの期待や優勝候補という呼び声もあるけど、自分たちの強さや弱い部分は自分たちが一番分かっている。その上で相手を研究して、青森山田のサッカーをしたいと思う」

 言い訳をせず、自分と向き合い続ける作業は簡単ではない。しかし、夏の王者として挑む冬の檜舞台でも、目の前の試合に全力を尽くすことが優勝への最短ルートだと考えている。

 代表であっても、青森山田であっても、何も変わらない。地道に積み上げてきた職人肌のボランチは、自分が歩んできた道を信じて最後の冬に挑む。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)
 
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