「チームに最適」と岡崎を評価する助監督の去就も不透明。

ピアソン前監督(右)の腹心だったウォルシュ助監督(左)は岡崎を高く評価しているが、新監督が引き続き補佐官に指名するかは不明。いずれにしても、すべては次期監督次第だ。 (C) Getty Images
人選にかかわらず、フロントは降格したクイーンズ・パーク・レンジャーズのターゲットマンとして、昨シーズンのプレミアで18得点を挙げたチャーリー・オースティン獲得に動いてもいる。加入となれば、昨シーズン11得点のレオナルド・ウジョアが健在の1トップ争いで、岡崎の序列は最高でも3番手だ。
共同助監督のひとりとして暫定的にプレシーズンを仕切るスティーブ・ウォルシュは、「チームに最適」とまで言って岡崎を買っているが、新監督就任後も補佐役でいるという保証はない。
攻撃志向の監督が後任となった場合も、噂に挙がる候補者のひとりであるケビン・キーガン(元イングランド代表)のようにオーソドックスなタイプならまだしも、クロップのようなパスサッカー信奉者が岡崎を「置き土産」として歓迎するかどうかは怪しい。
素早い連携が得意とは言い難い29歳の和製CFよりも、昨冬に加入した24歳のクロアチア産「9.5番」アンドレイ・クラマリッチのほうが重宝されるのではないか。
むろんクロップ招聘は非現実的だ。「意中」とされるマンチェスター・ユナイテッドをはじめ、充電期間を経た来夏にはプレミア上位勢から任地を選べるかもしれないのだ。
オーナーの第1希望はフース・ヒディンクと見られている。だが、母国オランダの代表監督を辞したばかりで「リタイア」説もある名将が、今シーズンも残留が目標となるレスターに出向くとは思えない。
巷には、『スカイベット』社のように解雇直後のピアソンを新監督候補に含めるブックメイカー(賭け屋)もある。現実となれば岡崎には追い風が吹くが、それほど先が見えないことを意味する人事予想でしかない。
レスターの青を身にまとう岡崎の今後は、彼自身のアピールと同等にまだ見ぬ新監督の考え次第。レスターのプレシーズンが「灰色」の中で幕を開けた。
文:山中忍
共同助監督のひとりとして暫定的にプレシーズンを仕切るスティーブ・ウォルシュは、「チームに最適」とまで言って岡崎を買っているが、新監督就任後も補佐役でいるという保証はない。
攻撃志向の監督が後任となった場合も、噂に挙がる候補者のひとりであるケビン・キーガン(元イングランド代表)のようにオーソドックスなタイプならまだしも、クロップのようなパスサッカー信奉者が岡崎を「置き土産」として歓迎するかどうかは怪しい。
素早い連携が得意とは言い難い29歳の和製CFよりも、昨冬に加入した24歳のクロアチア産「9.5番」アンドレイ・クラマリッチのほうが重宝されるのではないか。
むろんクロップ招聘は非現実的だ。「意中」とされるマンチェスター・ユナイテッドをはじめ、充電期間を経た来夏にはプレミア上位勢から任地を選べるかもしれないのだ。
オーナーの第1希望はフース・ヒディンクと見られている。だが、母国オランダの代表監督を辞したばかりで「リタイア」説もある名将が、今シーズンも残留が目標となるレスターに出向くとは思えない。
巷には、『スカイベット』社のように解雇直後のピアソンを新監督候補に含めるブックメイカー(賭け屋)もある。現実となれば岡崎には追い風が吹くが、それほど先が見えないことを意味する人事予想でしかない。
レスターの青を身にまとう岡崎の今後は、彼自身のアピールと同等にまだ見ぬ新監督の考え次第。レスターのプレシーズンが「灰色」の中で幕を開けた。
文:山中忍