中学時代はサッカーへの熱を失っていたが…

表彰式後の集合写真。右端の下村がカメラに向かって叫んでいる。写真:森田将義

県予選を無失点で切り抜けた下村(右)。全国ではいかなるパフォーマンスを見せてくれるだろうか。写真:森田将義
そうした声での貢献も含めて、サッカーと真剣に向き合う姿が印象的だが、中学時代は決してそうではなかった。小学生の頃は名古屋グランパスU-12に所属したが、U-15への昇格は果たせずサッカーへの熱を失っていた。救いの手を差し伸べてくれた近所のクラブチームでサッカーを続けはしたが、「成長したのは身長くらい」(下村)だったという。
しかし、中学3年生の頃に国体の候補に選ばれたことで、レベルの高い周囲に刺激され、やる気スイッチが入った。コロナ禍の昨年は自粛期間中に名古屋U-18のFW遠山湧斗や静岡学園高や興國高に進んだ友人たちと自主練を実施。「その子たちともっと一緒にやるため、嫌われないためにも、たくさんシュート練習を受けるようになった」結果が、急成長に繋がった。
全国ではそうした今までとは違う姿を多くの人に見てもらうチャンスだ。下村は、「全国ではより押されるし、予選とは空気が違うとも思うんですけど、自分が声を出して、いつも通りの雰囲気にして、一個でも多く無失点で勝ちたい」と意気込む。存在感抜群の守護神が、選手権の舞台でどんな活躍をしてくれるのか今から楽しみでならない。
取材・文●森田将義(サッカーライター)
全国ではそうした今までとは違う姿を多くの人に見てもらうチャンスだ。下村は、「全国ではより押されるし、予選とは空気が違うとも思うんですけど、自分が声を出して、いつも通りの雰囲気にして、一個でも多く無失点で勝ちたい」と意気込む。存在感抜群の守護神が、選手権の舞台でどんな活躍をしてくれるのか今から楽しみでならない。
取材・文●森田将義(サッカーライター)