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「点が入る雰囲気が足りない」ベトナム戦辛勝も根強く残る停滞感…吉田や遠藤、守田が口にした森保Jの問題点

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月12日

「まだまだ4-3-3のいい部分が生かし切れていない」選手もシステム機能の課題を痛感

 オーストラリア戦から採用したばかりの4-3-3も成熟度が足りない。この日は田中碧(デュッセルドルフ)が積極的に前に顔を出していたが、完全に崩しきるまでには至らなかった。
 
「まだまだ4-3-3のいい部分が生かし切れていないし、全員がメリット・デメリットを把握できていない」と守田も指摘した通り、ここまでの準備時間が短すぎて、全員がスムーズに動ける領域には達していない。次戦・オマーン戦(マスカット)でも同じ布陣を継続するのであれば、中4日の準備期間を有効活用しなければならない。4-3-3に慣れている三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ)や旗手怜央(川崎)らの抜擢も含め、指揮官はもっと策を練っていくべきだ。

 もうひとつ、やらなければいけないのがリスタートの工夫。この日の後半は左右のCKやFKなど数多くのチャンスがあったが、田中碧のボールが低かったり、球質に吉田や冨安健洋(アーセナル)ら合わせる側が慣れていないのか、得点につながる気配がなかった。森保監督もそのあたりを問題視し、75分に柴崎を投入。既存戦力との関係性が深い彼ならもう少しピンポイントで合わせてくれるという期待もあったのだろうが、それも思惑通りにはいかなかった。

「セットプレーは攻守においてしっかり確認してはいるんですけど、一人ひとりの動きとかがちゃんとハマらないと成功する確率は上がらない」と遠藤航も苦渋の表情を浮かべていた。

 過去の最終予選を見ても、中村俊輔(横浜FC)や遠藤保仁(磐田)といった名手たちが窮地を救ったシーンは数多くあった。久保建英(マジョルカ)が離脱している今、直接FKを決められる選手は皆無に等しいのだから、より密なすり合わせが求められてくる。

 オマーンも9月の初戦では強固なブロックを形成し、日本を苦しめた。となれば、流れの中からはそう簡単にはこじ開けられないし、リスタートが重要なカギになってくる。そこは森保監督もより真剣に受け止め、考えていくべきではないか。
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