玉田圭司が選んだ、現日本代表「最強スタメン」
玉田圭司が選んだ、現日本代表「最強スタメン」
<サッカーダイジェスト2021年9月23日号から転載>
―――◆―――◆―――
今の日本代表は4-2-3-1システムが定番ですが、個人的には攻撃的な4-3-3を見てみたいです。
最近のA代表の試合や東京五輪を見ていて感じているのが、攻撃面の課題です。どのチームに対しても組織的に守れるようになってきた一方で、やっぱり強豪国に比べると、相手を崩すためのプラスアルファが足りない気がするんです。
今の日本代表はものすごく成長しているのは事実ですし、国際的なトーナメントでも、ある程度まで勝ち進むだけの実力があります。でも一方で、ひとつの壁にぶつかっている難しい時期なのかなと。ここからもうひとつ上のレベルにいくためには何かを変えなければいけないんじゃないかと思うんです。
そこで新しいシステムを試してみるのはどうかと、勝手ながら提案させていただきます。もちろん最終予選でいきなりシステムを変えるのはリスクがあるけど、ワールドカップ本大会での戦いを見据えると、攻撃的なオプションを持っておくのはアリではないでしょうか。
前線には古橋選手、伊東選手、三笘選手といった打開力のあるメンバーを並べました。安定感を考えたら、より実績のある人選になるかもしれないけど、彼らドリブラーの成熟が日本のサッカーをより高いレベルに引き上げてくれるはずです。それに最終予選の引いてくる相手でも、この攻撃陣なら十分に崩し切れそうです。
特に三笘選手には期待しています。決定機を増やすことこそが得点力不足の改善につながるわけで、チャンスメイクという点で彼は本当に素晴らしいです。フロンターレでのプレーを見て本当に感心していました。もう僕は彼のいちファンなんですよ(笑)。彼が中心選手になれば、日本代表はもっと良い方向に進めるんじゃないかと。
そして、そうした攻撃陣の成長を支えるのが、経験豊富な守備陣です。GKの川島選手など百戦錬磨のタレントが、前線の多少のミスはカバーしてくれるんじゃないかと期待しています。冨安選手は若いですが、実績は申し分ないです。アンカーに置いた遠藤選手も潰す能力はピカイチですよね。でも、ここは蛍でもいいと思っています。
最終予選は、どの試合も本当に厳しいです。アジアの中で日本は戦い方を確立できている分、相手は徹底的に対策を練ってきます。僕は2度最終予選を経験して、相手からの厳しい警戒や、中東の暑さ、ホームで勝点を落とせない重圧、そういう難しさを味わいました。
今回もそういった困難は間違いなくあるでしょう。そこで重要なのはメンタルコントロール。簡単に言うなと言われてしまうかもしれませんが、プレッシャーを楽しむくらいの気持ちで臨んでほしいです。実際に僕も楽しめる時もあれば、そうでない時もありました。でも今の日本代表がグループで一番力があるのは間違いありません。自信をもって臨んでほしいです。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
今季もファン驚嘆のお洒落ゴールをゲット…41歳・玉田圭司の引退に労いと「まだやれる」の声
<サッカーダイジェスト2021年9月23日号から転載>
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今の日本代表は4-2-3-1システムが定番ですが、個人的には攻撃的な4-3-3を見てみたいです。
最近のA代表の試合や東京五輪を見ていて感じているのが、攻撃面の課題です。どのチームに対しても組織的に守れるようになってきた一方で、やっぱり強豪国に比べると、相手を崩すためのプラスアルファが足りない気がするんです。
今の日本代表はものすごく成長しているのは事実ですし、国際的なトーナメントでも、ある程度まで勝ち進むだけの実力があります。でも一方で、ひとつの壁にぶつかっている難しい時期なのかなと。ここからもうひとつ上のレベルにいくためには何かを変えなければいけないんじゃないかと思うんです。
そこで新しいシステムを試してみるのはどうかと、勝手ながら提案させていただきます。もちろん最終予選でいきなりシステムを変えるのはリスクがあるけど、ワールドカップ本大会での戦いを見据えると、攻撃的なオプションを持っておくのはアリではないでしょうか。
前線には古橋選手、伊東選手、三笘選手といった打開力のあるメンバーを並べました。安定感を考えたら、より実績のある人選になるかもしれないけど、彼らドリブラーの成熟が日本のサッカーをより高いレベルに引き上げてくれるはずです。それに最終予選の引いてくる相手でも、この攻撃陣なら十分に崩し切れそうです。
特に三笘選手には期待しています。決定機を増やすことこそが得点力不足の改善につながるわけで、チャンスメイクという点で彼は本当に素晴らしいです。フロンターレでのプレーを見て本当に感心していました。もう僕は彼のいちファンなんですよ(笑)。彼が中心選手になれば、日本代表はもっと良い方向に進めるんじゃないかと。
そして、そうした攻撃陣の成長を支えるのが、経験豊富な守備陣です。GKの川島選手など百戦錬磨のタレントが、前線の多少のミスはカバーしてくれるんじゃないかと期待しています。冨安選手は若いですが、実績は申し分ないです。アンカーに置いた遠藤選手も潰す能力はピカイチですよね。でも、ここは蛍でもいいと思っています。
最終予選は、どの試合も本当に厳しいです。アジアの中で日本は戦い方を確立できている分、相手は徹底的に対策を練ってきます。僕は2度最終予選を経験して、相手からの厳しい警戒や、中東の暑さ、ホームで勝点を落とせない重圧、そういう難しさを味わいました。
今回もそういった困難は間違いなくあるでしょう。そこで重要なのはメンタルコントロール。簡単に言うなと言われてしまうかもしれませんが、プレッシャーを楽しむくらいの気持ちで臨んでほしいです。実際に僕も楽しめる時もあれば、そうでない時もありました。でも今の日本代表がグループで一番力があるのは間違いありません。自信をもって臨んでほしいです。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
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