FWで決め手を欠く場合はチョン・ソンリョンのMVPもあるか
DF陣は4人。ほぼ全試合フル出場で川崎の連覇を支えた山根視来は、今季10アシスト。ターンオーバー方針のチームにおいて数少ない、代えが利かない選手の一人だ。ジェジエウは優勝決定後の鳥栖戦で怪我をし、心配な状況だが、今季は谷口彰悟の離脱があった中で、最終ラインを堅守で支え、終盤に横浜F・マリノスの追撃を振り切った。一方、その横浜F・マリノスからはチアゴ・マルチンスを選出。夏場に怪我で約1か月の離脱があり、戻ってきた後は相棒の畠中槙之輔が負傷。自慢のセンターバックコンビを組めなかったことが終盤失速の一因になったが、チアゴ自身のスピードや強さは健在だった。
最後の1人は、神戸の菊池流帆を選出。空中戦の強さ、球際のガッツなど、闘争心あふれるプレーが目を引く。足もとは下手だが、技術的な不安は神戸で少しずつ改善中。ほぼ年間フル出場を果たした。もうワンランク上に行きそうな選手。
GKはチョン・ソンリョンを選出した。失点を昨季より減らし、一時追いつかれそうになった横浜F・マリノスを振り切る中で、重要な働きをした。今後の展開も含め、前田大然とレアンドロ・ダミアンのどちらかで決定打を欠く場合は、相対的にチョン・ソンリョンの今季MVPの可能性が高まりそうだ。
以上、今季のベストイレブンを選ばせて頂いた。多くの有力な選手が夏に欧州移籍し、逆に欧州から有力な選手がJリーグに来たため、どちらも稼働時間が半季しかなく、やや選びづらかった。今季まだ3試合を残すが、大迫勇也や酒井宏樹、武藤嘉紀ら、夏移籍組の来季の活躍も楽しみだ。
文●清水英斗(サッカーライター)
J1リーグ順位表
GKはチョン・ソンリョンを選出した。失点を昨季より減らし、一時追いつかれそうになった横浜F・マリノスを振り切る中で、重要な働きをした。今後の展開も含め、前田大然とレアンドロ・ダミアンのどちらかで決定打を欠く場合は、相対的にチョン・ソンリョンの今季MVPの可能性が高まりそうだ。
以上、今季のベストイレブンを選ばせて頂いた。多くの有力な選手が夏に欧州移籍し、逆に欧州から有力な選手がJリーグに来たため、どちらも稼働時間が半季しかなく、やや選びづらかった。今季まだ3試合を残すが、大迫勇也や酒井宏樹、武藤嘉紀ら、夏移籍組の来季の活躍も楽しみだ。
文●清水英斗(サッカーライター)
J1リーグ順位表