上位は開催国チリが独占!! ビダル、ハラ…ネタには事欠かず。

やらかしたネイマールだが、そんな大人になりきれないところにも魅力を感じる女性はいるようで……。 (C) Getty Images

3位決定戦で顔を合わせたペルーのガレカ監督(左)とパラグアイのディアス監督。後者はJリーグ初代得点王として日本でもお馴染みだろう。ガレカは現役時代、86年メキシコ・ワールドカップ予選のペルー戦で本大会出場を決める同点ゴールを挙げ、一躍英雄となったことがある(本大会には出場せず)。 (C) Getty Images
◇5位 ネイマール、また退場…
ブラジル対コロンビアでは、いつもネイマールを巡って何かが起きる。
昨夏のワールドカップ準々決勝では、スニガに怪我を負わされて戦線離脱。続くドイツ戦での悪夢の大敗に繋がった。グループリーグ第2戦で激突した今大会は、試合終了直後、ネイマールがアルメロに故意にボールをぶつけたことで乱闘が発生し、バッカとともに退場となった。
ネイマールが4試合出場停止となったブラジルは、昨夏のように早期敗退を余儀なくされた。しかし宿で知り合ったコロンビアの女性は、「熱くなるところも素敵!!」と、その魅力を力説していた――。
◇4位 アルゼンチン指導者が4強独占
12か国が争ったコパで、最も多くの監督を輩出したのがアルゼンチンだ。アルゼンチン(マルティーノ)、チリ(サンパオリ)、ペルー(ガレカ)、パラグアイ(ディアス)、コロンビア(ぺケルマン)と実に5カ国。ベスト4も、アルゼンチン指導者が率いるチームで占められた。
これは、アルゼンチンが南米で最も戦術的に進んだゲームをしていて、指導者の向学心が旺盛なことの証と言っていい。
人口が多く、広大な裾野を持つブラジルは、戦略よりもタレントで勝つ。だが、タレントが乏しくなった近年は、成績が下降気味だ。タレント不足を補完する指導者が、残念ながらいない。
翻って人口で劣るアルゼンチンは、タレントがいてもいなくても一定の成績を残す。1990年イタリア・ワールドカップは、老いたマラドーナの閃きに頼るしかなかったが、それでも戦略に長けたビラルドの采配で決勝進出を果たした。
アルゼンチンには優秀な指導者が切磋琢磨する風土があり、欧州、南米のチームが、その力を頼りにする。間もなく始まるワールドカップ南米予選でも、アルゼンチンの指導者がしのぎを削ることになるだろう。
◇3位 「中指」でさらに団結したチリ
カバーニにとっては、災難としか言いようのない事件だった。なぜかいきなり“浣腸”され、驚いて振り向いたら、なぜか昏倒するハラがいて、次の瞬間、なぜか自分にレッドカードが……。これで、彼のコパは終わった。
ハラには2試合出場停止の処分が下ったが、したたかな(?)チリ人は、この事件もエネルギーに変えた。メディアは「(気の毒な)ハラのために勝利を!」と訴え、“中指”によって国中がますます団結を強めた。
◇2位 すぐに忘れ去られた飲酒事故
ビダルの飲酒運転事故は、チリという国が引っ繰り返るほどの大騒動になったが、事故直後のボリビア戦には、何事もなかったかのように彼は出場。事件そのものが瞬く間に忘れ去られたことには、もっと驚かされた。
ボリビア戦後、新聞やテレビで、あの事故の映像や記事を見ることはなかった。目に見えない力が働いたのだろうか……。
◇1位 チリ「百年の夢」は叶うか?
チリにとってコパ制覇は、大会が創設された1916年からの悲願。アルゼンチンとの決勝は、文字通り「世紀の一戦」となる。その結末やいかに!?
現地取材・文:熊崎 敬
ブラジル対コロンビアでは、いつもネイマールを巡って何かが起きる。
昨夏のワールドカップ準々決勝では、スニガに怪我を負わされて戦線離脱。続くドイツ戦での悪夢の大敗に繋がった。グループリーグ第2戦で激突した今大会は、試合終了直後、ネイマールがアルメロに故意にボールをぶつけたことで乱闘が発生し、バッカとともに退場となった。
ネイマールが4試合出場停止となったブラジルは、昨夏のように早期敗退を余儀なくされた。しかし宿で知り合ったコロンビアの女性は、「熱くなるところも素敵!!」と、その魅力を力説していた――。
◇4位 アルゼンチン指導者が4強独占
12か国が争ったコパで、最も多くの監督を輩出したのがアルゼンチンだ。アルゼンチン(マルティーノ)、チリ(サンパオリ)、ペルー(ガレカ)、パラグアイ(ディアス)、コロンビア(ぺケルマン)と実に5カ国。ベスト4も、アルゼンチン指導者が率いるチームで占められた。
これは、アルゼンチンが南米で最も戦術的に進んだゲームをしていて、指導者の向学心が旺盛なことの証と言っていい。
人口が多く、広大な裾野を持つブラジルは、戦略よりもタレントで勝つ。だが、タレントが乏しくなった近年は、成績が下降気味だ。タレント不足を補完する指導者が、残念ながらいない。
翻って人口で劣るアルゼンチンは、タレントがいてもいなくても一定の成績を残す。1990年イタリア・ワールドカップは、老いたマラドーナの閃きに頼るしかなかったが、それでも戦略に長けたビラルドの采配で決勝進出を果たした。
アルゼンチンには優秀な指導者が切磋琢磨する風土があり、欧州、南米のチームが、その力を頼りにする。間もなく始まるワールドカップ南米予選でも、アルゼンチンの指導者がしのぎを削ることになるだろう。
◇3位 「中指」でさらに団結したチリ
カバーニにとっては、災難としか言いようのない事件だった。なぜかいきなり“浣腸”され、驚いて振り向いたら、なぜか昏倒するハラがいて、次の瞬間、なぜか自分にレッドカードが……。これで、彼のコパは終わった。
ハラには2試合出場停止の処分が下ったが、したたかな(?)チリ人は、この事件もエネルギーに変えた。メディアは「(気の毒な)ハラのために勝利を!」と訴え、“中指”によって国中がますます団結を強めた。
◇2位 すぐに忘れ去られた飲酒事故
ビダルの飲酒運転事故は、チリという国が引っ繰り返るほどの大騒動になったが、事故直後のボリビア戦には、何事もなかったかのように彼は出場。事件そのものが瞬く間に忘れ去られたことには、もっと驚かされた。
ボリビア戦後、新聞やテレビで、あの事故の映像や記事を見ることはなかった。目に見えない力が働いたのだろうか……。
◇1位 チリ「百年の夢」は叶うか?
チリにとってコパ制覇は、大会が創設された1916年からの悲願。アルゼンチンとの決勝は、文字通り「世紀の一戦」となる。その結末やいかに!?
現地取材・文:熊崎 敬