ポイント４）第２ステージの目標と達成への青写真は？
 
J１残留
 
　J1初参戦チームとして、現状の順位を考えても、目標は残留以外にない。
 
　まずはとにかく、連敗をストップすること。すぐにでも着手すべきは、ポイント１でも触れた、得点後すぐに失点する“悪癖”をいかに改善し、失点を減らしていけるかだ。
 
　守備の安定感を取り戻したうえで、攻撃のブラッシュアップも図りたい。多種多様なセットプレーの精度をさらに高めたうえで、これも先述したとおり、得点パターンの増加を模索すべきだろう。
 
　ハードワークという確固たる土台は揺るがない。それは大きな強みと言えるし、夏場を迎えるにあたり、フィジカル面が問われるシチュエーションが多くなるなか、むしろここからが力の見せ所かもしれない。
 
　ただ、それだけで終わらず、攻守両面でいかに上積みしていけるか。指揮官の手腕に注目だ。
 
ポイント５）第２ステージに向けた補強ポイントと新戦力獲得の動きは？
 
　出場機会に恵まれなかった道上や椎名をレンタルで放出する一方、C大阪から安藤淳、広島から工藤浩平の獲得を発表。前者はSBやボランチ、サイドハーフをこなす万能型で、後者は豊富な運動量と高い攻撃センスを兼備するシャドー候補だ。ともにJ1での実績も十分にあるだけに楽しみな新戦力だ。
 
　さらに、ひとつ余っている外国人枠には、テクニカルな左足を持つエリックが加わった。チャンスメーカータイプで、攻撃力アップを目指すチームにはまさに打ってつけの人材である。
 
　実力者を加えて、チーム力の底上げを進めるチームの巻き返しに期待したい。
 
文：広島由寛（サッカーダイジェスト編集部）