前田がストライカーとして“覚醒”
●前田大然(FW/横浜F・マリノス)
今季J1成績:31試合出場・18得点 ※33節終了時点
ただ単にゴールを積み上げたわけではない。常に最後までゴールと勝利に執着できたこと。スプリント回数のランキング上位を占めるのも、その証だ。だからこそ彼に信頼とボールが集まる。
前田らしいゴールがある。10月16日の32節・札幌戦。終盤の88分、天野純の突破からの右足クロスに合わせて決勝点となった一発だ。相手の足が止まっていた時間帯だったため、解説の中村憲剛さんが「あの場面で動き出していたのは前田選手だけだった」と称えていた。後日、中村さんに会う機会があり、前田のゴールシーンについて尋ねると「あれをできたのが(大久保)嘉人」と聞いて納得した。スピード、スタミナという個の能力も秀でているのだが、ゴールと勝利への執着がストライカーとしての覚醒をもたらしたのだと確信できた。
味方のパスを大切にし、責任を持って仕留める力。ピンポイントに上げる水沼宏太のクロスに、身を投げながらバッチリと合わせる2人の競演が個人的にはツボにはまっている。
文●二宮寿朗(スポーツライター)
【PHOTO】その年を華やかに彩ったJリーグ歴代MVPを一挙紹介!(1993~2020)
今季J1成績:31試合出場・18得点 ※33節終了時点
ただ単にゴールを積み上げたわけではない。常に最後までゴールと勝利に執着できたこと。スプリント回数のランキング上位を占めるのも、その証だ。だからこそ彼に信頼とボールが集まる。
前田らしいゴールがある。10月16日の32節・札幌戦。終盤の88分、天野純の突破からの右足クロスに合わせて決勝点となった一発だ。相手の足が止まっていた時間帯だったため、解説の中村憲剛さんが「あの場面で動き出していたのは前田選手だけだった」と称えていた。後日、中村さんに会う機会があり、前田のゴールシーンについて尋ねると「あれをできたのが(大久保)嘉人」と聞いて納得した。スピード、スタミナという個の能力も秀でているのだが、ゴールと勝利への執着がストライカーとしての覚醒をもたらしたのだと確信できた。
味方のパスを大切にし、責任を持って仕留める力。ピンポイントに上げる水沼宏太のクロスに、身を投げながらバッチリと合わせる2人の競演が個人的にはツボにはまっている。
文●二宮寿朗(スポーツライター)
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