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【リーグカップ決勝・名勝負3選】タイトルマッチで壮絶な打ち合いが繰り広げられたのは奇跡的だ

カテゴリ:Jリーグ

浅田真樹

2021年10月27日

天国と地獄があっという間に入れ替わる非情さが印象的

ルヴァン杯決勝史上最大の逆転劇が起きた14年大会。2点のビハインドを跳ね返したG大阪が7年ぶり2回目の優勝を手にした。(C)SOCCER DIGEST

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 また、勝負の怖さという意味で強く印象に残っている名勝負は、ルヴァンカップ決勝史上最大の逆転劇が起きた、2014年第22回大会のガンバ大阪対サンフレッチェ広島だ。試合は、広島が佐藤寿人の2ゴールで2-0とリード。前半にして大勢は決したかに思われた。

 ところが、G大阪は2点目を失った直後に1点を返すと、後半に2点を奪って逆転勝ち。3-2で勝利し、7年ぶり2回目の優勝を手にしている。天国と地獄があっという間に入れ替わる非情さが印象的な名勝負である。
 

Jリーグ開幕に先駆けて92年に行なわれた第1回大会。スター軍団ヴェルディとサッカー王国に生まれたエスパルスのファイナルは、“開幕前夜”を彩るにふさわしい好ゲームだった。(C)SOCCER DIGEST

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 そしてもうひとつは、1992年に行なわれた第1回大会決勝。ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)対清水エスパルスである。

 日本に初めて誕生したプロサッカーリーグへの期待とともに、5万6千人もの大観衆が詰めかけた旧・国立競技場が勝負の舞台。対戦したのは、当時絶大な人気を誇ったスター軍団のヴェルディと、サッカー王国・静岡に新たに誕生したエスパルス。しかも、スコアレスで進んだ息詰まる熱戦に終止符を打ったのは、サッカー界にとどまらず、日本スポーツ界のスーパースターである三浦知良の決勝ゴールだったのである。

 もはやこれ以上は詰め込むことができないほど、盛り上がる要素がぎっしりと詰まっていた。まさに“開幕前夜”を彩るにふさわしい名勝負だった。

取材・文●浅田真樹(スポーツライター)

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