徐々に調子を上げ、存在感を発揮。
この準決勝を迎えるまでの川澄は、決して好調だったわけではなかった。
4年前のドイツ大会でレギュラーを獲得して以来、日本のサイドハーフは川澄の定位置になっていたが、今大会、そして直前の2度の壮行試合を含めて、フル出場したのは準々決勝のオーストラリア戦と今回のイングランド戦のみ。
豊富な運動量を武器とする川澄は相手の疲れが見えてきた終盤にこそ力を発揮するタイプなだけに、フルタイムでの出場が許されないことにもどかしさを感じていた。
「最後まで試合に出たい気持ちは強いが、監督の考えが違うのであれば、そこは切り替えないといけない。その状況でも自分の長所をどう出すのか、挑戦ですね。最後の最後まで走り切れるのが自分の良さだと思うけど、いつかはそれを出せるチャンスが来ると思って練習を続けたい」
そう話した後、オーストラリア戦とイングランド戦でフル出場を果たし、イングランド戦では試合終了間際に決勝点を生み出すキッカケを作った。
試合後、川澄は再び世界の頂点を見据え、アメリカとの再戦へ意気込みを語った。
「今大会の中国戦やドイツ戦を見たけど、やっぱりアメリカはアメリカ。ロンドン五輪以来、再び女王として君臨しているチーム。私がシアトル・レインFC(アメリカ)でプレーしていた時の選手もいる。日本とアメリカの良さを出し合うような試合になるといい」
ファイナルを心待ちにしながら、「もう一度、世界一を獲りにいくチャンスができた」と、笑顔を見せる川澄の姿がそこにはあった。
取材・文:馬見新拓郎(フリーライター)
4年前のドイツ大会でレギュラーを獲得して以来、日本のサイドハーフは川澄の定位置になっていたが、今大会、そして直前の2度の壮行試合を含めて、フル出場したのは準々決勝のオーストラリア戦と今回のイングランド戦のみ。
豊富な運動量を武器とする川澄は相手の疲れが見えてきた終盤にこそ力を発揮するタイプなだけに、フルタイムでの出場が許されないことにもどかしさを感じていた。
「最後まで試合に出たい気持ちは強いが、監督の考えが違うのであれば、そこは切り替えないといけない。その状況でも自分の長所をどう出すのか、挑戦ですね。最後の最後まで走り切れるのが自分の良さだと思うけど、いつかはそれを出せるチャンスが来ると思って練習を続けたい」
そう話した後、オーストラリア戦とイングランド戦でフル出場を果たし、イングランド戦では試合終了間際に決勝点を生み出すキッカケを作った。
試合後、川澄は再び世界の頂点を見据え、アメリカとの再戦へ意気込みを語った。
「今大会の中国戦やドイツ戦を見たけど、やっぱりアメリカはアメリカ。ロンドン五輪以来、再び女王として君臨しているチーム。私がシアトル・レインFC(アメリカ)でプレーしていた時の選手もいる。日本とアメリカの良さを出し合うような試合になるといい」
ファイナルを心待ちにしながら、「もう一度、世界一を獲りにいくチャンスができた」と、笑顔を見せる川澄の姿がそこにはあった。
取材・文:馬見新拓郎(フリーライター)